オンラインを活用した不登校向けの教育サービスは増加しています。特定非営利活動法人ここのば（大阪市）も、2024年6月よりメタバース教室「SUPER SCHOOL」の試験運用を開始しました。

「SUPER SCHOOL」とは

メタバース教室「SUPER SCHOOL」は、アバターを介してコーチや他の利用者とコミュニケーションを取りながら、活動や学びが進められる新たな教育コンテンツです。テキストチャットはもちろん、音声・ビデオチャットなどの利用もできます。

「SUPER SCHOOL」の特徴は、以下の3点です。

• インタラクティブな活動：楽しみながら学べるプログラムの提供に加え、定期的なイベントも実施し、児童、生徒の交流によって、自立的で能動的な活動を促進する
• 個別活動計画：習熟度はもちろん、興味や関心なども踏まえて1人ひとりに合わせた目標や活動計画を作成し、意欲的な活動や学びを推進する
• 柔軟な活動環境：自宅にいながら、自分のペースで学びや活動が進められる。テキストチャットでコミュニケーションを取る、音声のみで会話をするなど、それぞれが取りやすいコミュニケーション手法での活動が可能

運用するのは特定非営利活動法人ここのば

メタバースのフリースクール「SUPER SCHOOL」の試験運用を行うのは、特定非営利活動法人ここのばです。同団体は、発達障害や不登校の児童の支援を使命と考え、1人ひとりに寄り添ったサポートを提供しながら、子どもたちが安心して成長できる環境を整えることを目指しています。また、保護者に向けても専門的なアドバイスや支援を実施し、家庭全体をサポートできる体制を強化するのも、同団体の目標の1つです。

オンラインフリースクールが目指すのは…

インターネットを活用した教育の需要が高まるなか、メタバースを通じたフリースクールは、現実世界で学校に行ったり、コミュニティに参加したりするのが難しい子どもたちに、新たな居場所や学びの場を提供することに貢献します。「SUPER SCHOOL」も、困難を抱える子どもとその家族の支援を目的としており、人数を限定的にすることで、それぞれの特性に合ったカリキュラムやコミュニケーション方法の実現が可能です。

「SUPER SCHOOL」は、2024年6月から12月までの試験運用期間中、無料で利用できます。仮想教室の機能やカリキュラムを体験しながら、自分に合ったサービスかどうかを見極めるのも、よいかもしれません。

試験運用の結果にも注目！

試験運用中の「SUPER SCHOOL」は、発達障害や不登校など、現実の学校での学びが難しい子どもに向けたメタバースです。新たに登場したオンラインフリースクールは、利用者からどのような評価を得るのでしょうか。試験運用の結果にも注目しましょう。