メタバースプラットフォーム・clusterに独自のワールド「メタバースとよた」を公開している愛知県豊田市が、メタバース内の4つのエリアの特徴と活用方法を公開しました。2月には、市民のメタバース活用第一歩として、メタバースで「二十歳のつどい」も開催されました。

「メタバースとよた」とは?
「メタバースとよた」は、国内最大級のメタバースプラットフォームcluster内に構築されたワールドです。豊田市内を中心に、メタバースに興味のある団体などに無料で空間を貸し出し、イベントなどが行えます。
なお、この空間は豊田市の市民や企業、行政、団体のコミュニティ形成や情報交換、実証実験を主な利用目的としています。
4つのエリアの特徴と活用方法
「メタバースとよた」内には、4つのエリアが設置されています。各エリアの特徴と活用方法は、以下の通りです。
- エントランスエリア はじまりの広場:メタバースの入口。豊田市を象徴する施設を再現しているのが特徴。ほかのエリアへの移動やメタバース内の案内のほか、豊田市のイベント情報の掲載などができる
- 教育エリア まなびの森:青空と豊かな緑、色分けされたエリアなどが特徴。ユーザー同士の交流やワークショップなどに活用できるほか、設置されたアスレチックのプレイも可能で、子どもの遊び場にもなる
- 相談エリア andカフェ:木の温かみを感じる空間が特徴。意思表示プラカードを使えば、複数人でのコミュニケーションが可能。また、個別相談エリアも設けており、幅広い悩みの相談ができる
- イベントエリア つながるアリーナ:ステージと巨大スクリーン、大人数を収容できる客席が用意されたエリア。全面ガラス張りで、美しい景色が見られるのが特徴。企業や市民団体などのセミナーやイベントを開催でき、スクリーンや紙吹雪、選択式クイズなどの演出で、参加者の興味・関心を高められる
2月にはメタバースで「二十歳のつどい」も開催!
2025年2月27日には、「メタバースとよた」上で、「二十歳のつどい」の実証試験も行われました。当日は、二十歳を迎えた多くの豊田市民がアバター姿で会場に集まり、節目の日を祝う式典や記念行事を楽しみました。
地域でのさらなる活用に期待
2024年12月14日に本格運用を開始した「メタバースとよた」は、今後、地域住民に役立つ空間として、さまざまなコンテンツ実施のために活用されることが期待されます。自治体や企業、団体がどのようにメタバースを活用するのかにも、注目しましょう。