欧州最大といわれる、イギリスの「レインダンス映画祭」で、今年もXR部門が開催されます。40のノミネート作品のなかには、日本のクリエイターによるものも選出されました。
欧州最大のレインダンス映画祭
「レインダンス映画祭」は、1992年からイギリスで開催されている映画祭です。インディペンデント映画の振興を目的に始まり、世界で最も有名なインディペンデント映画祭の1つとされています。開催地はロンドンで、2023年の開催期間は10月26日から11月4日までです。
同映画祭は、毎年日本映画がプログラムされていることでも知られています。日本の監督特集が組まれたり、オープニング作品に邦画が上映されたりと、欧州最大の映画祭であるとともに、「親日」の映画祭であるといえます。
XR部門「レインダンス・イマーシヴ」を今年も開催
レインダンス映画祭のXR部門は「レインダンス・イマーシヴ」といい、2023年で8年目を迎えます。以下、日本のVR作品でノミネートされたものをご紹介します。
- ALBA(VRボーカルデュオ「AMOKA」の楽曲MV)
- AMOKA STARLIGHT LIVE SHOW(「AMOKA」による音楽ライブショー)
- Beyond a bit – 想像のちょっと先へ(「SANRIO Virtual Festival 2023」で公開)
- VR Japan Tours(日本の文化と芸術を楽しめるバーチャルツアー)
- Behind the Frame: The Finest Scenery VR(スタジオジブリをモチーフにしたデザインのVRゲーム)
- CAPSULE Live in VRChat “メトロパルス”(エレクトロ・ポップ・デュオ「CAPSULE」が実施したバーチャルライブ)
- VMoVA「THICKNESS OF CALLIGRAPHY」(仮想芸術を展示するVRChatのミュージアム)
ゲームやVR空間、バーチャルライブなど、さまざまな作品がノミネートされています。「レインダンス映画祭」は10月末から11月頭の開催ですが、「レインダンス・イマーシヴ」の授賞式は、12月2日と3日に、VRChatで開催する予定です。
用意された賞は8つ
「レインダンス・イマーシヴ」には、次の8つの賞を用意しています。
- BEST IMMERSIVE EXPERIENCE
- BEST IMMERSIVE NARRATIVE
- BEST IMMERSIVE GAME
- BEST IMMERSIVE WORLD
- BEST IMMERSIVE MUSIC EXPERIENCE
- BEST IMMERSIVE ART EXPERIENCE
- BEST SHORT FILM OF VR
- BEST MUSIC VIDEO OF VR
前述の日本の作品も合わせ、総数40のノミネート作品のなかから、受賞作品が選ばれます。どの作品が各部門の頂点に立つのか、気になるところです。
12月の授賞式に注目!
2023年の「レインダンス・イマーシヴ」授賞式は、12月です。世界のハイレベルな作品が集結するなか、日本からノミネートされた作品は何作受賞することができるのでしょうか。体験可能な作品を楽しみつつ、結果発表の日を待つのもよいかもしれません。