家具やアパレル製品を手軽に試せるARは、多く存在します。株式会社ウッドワンでも、キッチンの配置をARでチェックできる、便利なコンテンツを開発しました。
新築住宅に積極導入されているXR技術
幅広いシーンで活用されているXR技術ですが、新築住宅にも2017年頃から積極的に用いられています。住宅の建材メーカーである株式会社ウッドワンも、WebARを使用して新築キッチンの設置を試せる「WOODONE AR Kitchen Simulator」を開発しました。
新たに登場した「WOODONE AR Kitchen Simulator」
「WOODONE AR Kitchen Simulator」は、株式会社ウッドワンの特設サイトから、無料で利用可能なWebARです。コンテンツ開発には、x garden株式会社のEC向けVR/AR導入サービス「RITTAI」を採用。複数のキッチンパーツから気に入ったものを選択し、実際のスペースに3D画像やARで表示します。
同サービスは、キッチンの扉やテーブルの天板、シンク、食洗機、水栓など、細部にわたってARでカスタマイズできるのも特徴です。ユーザーのイメージに近いキッチンの完成形から選ぶこともできますし、パーツの材料やグレードなども自由にカスタマイズできます。理想のキッチンをARで見るだけでなく、選んだキッチンパーツによって概算見積が表示されるので、予算に合わせてキッチンをデザインするのにも活用できるでしょう。
ARのデータはショールームでも活用
ARで作ったキッチンは、概算見積だけでなく、3D画像も生成されます。さらに、発行された個別のモデルIDをリアルなショールームに持ち込めば、現地での提案を受けることも可能です。「ウッドワンプラザ」という株式会社ウッドワンのショールームは来場予約ができるので、予約時にモデルIDを入力しましょう。
ARをはじめとしたXR技術は、建築業界でも積極的に活用されています。しかし、株式会社ウッドワンのように来店促進や対面接客につながるような導線を考慮しているサービス・コンテンツは少ないといえます。同社は同サービスについて「従来の方法では難しかった、対面場面でのイメージ共有や、コミュニケーション改善を実現し、顧客ニーズに合った最適な提案を実現したい」と、コメントしました。
理想のキッチンはいくら?試してみよう
パーツを細かく選択して、理想のキッチンをバーチャルで作り上げることのできる、「WOODONE AR Kitchen Simulator」。3DモデルのIDを企業と共有すれば、ショールームでよりよい提案を受けることも可能です。
「WOODONE AR Kitchen Simulator」は、思い描いているキッチンを作り上げるのにいくらぐらいかかるのか、予算内ではどういったキッチンを実現できるのかを理解するのにも役立ちます。これから住宅を購入する方は、ぜひ活用してみてください。