人気VTuberが多く所属する「にじさんじ」を運営するANYCOLOR株式会社が、2023年度4月期の決算を発表しました。経営成績は順調で、成長要因についても解説しています。
2023年度第1四半期決算を発表したANYCOLOR株式会社
ANYCOLOR株式会社の設立は、2017年です。「にじさんじ」で知られるVTuberプロジェクトをはじめ、海外VTuber事業など、エンタメ系のバーチャル事業を行っています。
同社は9月14日に、2023年度第1四半期決算を発表しました。売上高は前年同期比でプラス50.9%、営業利益はプラス90.5%と、大幅に増加しています。
経営成績は「順調」
決算説明資料によると、同社の業績は「順調な進捗(しんちょく)状況」だといいます。売上高、売上利益だけでなく、ANYCOLOR ID数も前期比で大幅に増加。所属VTuberについては、前期から増減ゼロでした。
好調な業績を収めている理由について、ANYCOLOR株式会社は、「ユニットプロデュース」による効果が出始めていることを挙げています。既存のVTuberユニットはもちろん、新たにデビューしたユニットも高い人気を集めており、これにより、VTuberの認知度が向上。グッズ販売や企業との広告タイアップなどから、利益がアップしたようです。
今後は世界に向けた取り組みも
国内での事業は順調に売上や利益を上げている一方で、海外向けの事業「NIJISANJI EN」は前年同期比でマイナス16.3%と、減少しました。同社は「大型コマース施策が今四半期になかったこと」をその理由として挙げています。
2023年6月には、「NIJISANJI EN」で新たにデビューした3名を、「にじさんじ」と同様の世界に存在するヒーローとするという試みも行った、ANYCOLOR株式会社。今後も新規・既存VTuberの体制を拡充しながら、インドネシアや中国、韓国などの地域でも積極的に大型イベントに出展したいと明かしています。世界に向けた取り組みで、新たなファンの獲得、ファン層拡大を見込みます。
VTuberを目指すならいま?
今回の決算報告を見ると、国内のVTuber市場は順調に拡大しているといえます。新たなVTuberを育成するプログラムも積極的に実施されており、既存VTuberはもちろん、これからデビューする人にとっても、活躍しやすい環境が整っているのではないでしょうか。
VTuberを目指すなら、人気が高いいまが狙い目かもしれません。