メタバース内での移動やコミュニケーション、自己表現に使用されるアバター。そんなアバターが、現実世界の部屋のなかに登場した「X」の投稿動画が話題となっています。
アバターが現実の部屋に現れる投稿が話題に
2023年10月11日に、X(旧Twitter)に投稿された動画では、現実世界の部屋のなかにアバターが現れ、動いている様子が確認できます。
※動画はこちら
投稿から約2週間で5.6万回再生を記録したこの動画に登場したアバターは、ソーシャルVR「VRChat」で使用されているものだといいます。
動画を制作した「ROBA」さんとは?
動画を制作・投稿したのは「ROBA」さんという日本人。株式会社PortalgraphのCTOで、VR空間プロジェクター「Portalgraph」の開発者です。Xによると、普段は「大人のVR」を手がけているとのこと。
ROBAさんは、2022年の「XR Kaigi」にのオンラインセッションに登壇し、「VRプロジェクターPortalgraphの魅力と使い方」についての講演を行ったことでも知られています。
VRのパススルー機能で合成可能
ROBAさんの投稿した動画は、VRヘッドセットのパススルー機能を使って作られました。VRChatの背景を透過し、現実の部屋を合成して映し出すという方法で、まるでアバターが現実世界に飛び出してきたような動画が完成します。
VRChatには、「グリーンバックワールド」という背景が緑のみのワールドが存在します。このワールドに入場すれば、パススルー機能できれいに透過でき、現実世界との融合が可能です。
ROBAさんのような体験をするには、フルカラーパススルー機能つきの「Meta Quest 3」や「PICO 4」などのヘッドセットが必要です。
対応ヘッドセットがある人はやってみよう!
VRChatをはじめ、さまざまなメタバースには、リアルな空間も多く存在します。自宅などの身近な場所にアバターが飛び出す様子は、また違った感動を味わえるでしょう。パススルー機能のあるヘッドセットをすでに持っている方は、ぜひ挑戦してみてください。