歴史ある映画祭で、XR作品を評価する部門を設ける機会が増加しています。XRに特化した国際映画祭が、今年も開催されます。2023年の「Beyond the Frame Festival 2023」では、どの作品が優秀賞に輝いたのでしょうか。
4回目の開催となった「Beyond the Frame Festival」
株式会社CinemaLeapと小田急電鉄が主催する「Beyond the Frame Festival」は、2020年から開催されている、国際映画祭です。日本発のXRに特化した映画祭として注目を集めており、4度目の開催を実現しました。
2023年の「Beyond the Frame Festival」は10月27日から29日まで。開催中は、新宿にあるXR体験施設「NEUU」で、ノミネート作品の体験ができました。
25作品がノミネート!
世界から集まった96のXR作品のなかから、ノミネートされたのは25作品です。ベネチア国際映画祭にノミネートされた、伊東ケイスケ監督の「SEN」や、アカデミー賞ショートアニメーション部門にノミネートされた、山村浩二監督の「耳に棲むもの」などの国内作品はもちろん、台湾やイギリス、フランスなど、XR技術が高く評価される国や地域のクリエイターによる作品も、ノミネートされました。
「Beyond the Frame Festival 2023」では作品体験のほかにも、トークイベントを開催。3日間、異なるテーマで繰り広げられたトークイベントには、現地会場やオンラインで多くの人が参加しました。
来場者の感想は…
東京都新宿区にある「 XR Communication Hub NEUU 」の会場には、優秀なXR作品を体験しようと、連日多くの来場者がありました。実際に作品を体験した人は、「XRに対する考え方が変わった」「VR映画ならではの表現力があり、体験できてよかった」などの感想をSNSで発信しています。
一方で、「VR酔いは避けられない」「6DoF作品はスペースが、PCVRは加えてハイスペックなPCが欠かせないのはネックだ」という声もありました。XR機器の性能もアップするなか、まだまだ多くの人が快適に楽しむための課題も見つかった、有意義なイベントとなったのではないでしょうか。
XRで素晴らしい作品を体験しよう
日本で開催されたXR映画の国際的な祭典「Beyond the Frame Festival 2023」。世界の素晴らしいXR作品のなかには、自宅で体験可能なものもあります。気になる作品は、ぜひチェックして楽しんでみてはいかがでしょうか。