メタバースを使った取り組みは、私たちの生活を豊かにすることはもちろん、経済の発展にもつながります。今回は、国内の音楽関連企業がどのようなメタバースを提供しているかを、見ていきましょう。
メタバース注目企業|エイベックス
2022年、エイベックスはThe Sandboxとのパートナーシップにより、メタバース内でアーティストとファンが交流できる「エイベックスランド」のオープンを発表しました。これに先駆け、2022年3月には「Metavex District LANDセール」に参加。ピコ太郎や浜崎あゆみをはじめ、4組のエイベックスアーティストのNFTアイテムや、エイベックスランドでのイベントに参加できるパスなどの限定販売も行いました。現在も、バーチャルライブやアイテム販売など、メタバースでの幅広い取り組みで、ファンとアーティストを結ぶ活動を行っています。
REALITY
アバターによるライブ配信を中心としたメタバースプラットフォーム・REALITYでは、一般ユーザーによるトークや歌唱など、幅広い配信が可能です。バーチャルライブはVtuberをはじめ、YouTubeなどで人気のキャラクターの活躍の場としても活用されています。また、法人向けのXR事業「REALITY XR」も展開しており、企業のメタバース活用にも貢献しています。
ぴあ
チケット販売などで知られる「ぴあ」も、バーチャルライブプラットフォーム「NeoMe(ネオミー)」の提供で注目を集めています。「NeoMe」は、バーチャルライブへの参加やユーザー同士の交流、アバターコーディネートなどを楽しめるアプリで、スマホで気軽にアクセスできるのが特徴です。アプリ内で開催されたライブには、「ヤバイTシャツ屋さん」など、著名なアーティストも出演しています。
ソニーミュージック
ソニーミュージックが提供する、「ReVers3:x(リバースクロス)」は、さまざまなアーティストのライブを仮想空間で楽しめるプロジェクトです。独自の仮想空間では、さまざまなアーティストのショートライブを観覧でき、空間内のストリートでは、デジタルアーティストが手がけたアートも楽しめます。
メタバースライブは今後も増加…?
メタバースを使ったライブは、現実世界と同じ姿のアーティストをよりリアルに見られたり、アバター姿のアーティストのパフォーマンスを間近で観賞したりと、さまざまな楽しみ方があります。自宅にいながら、好きなアーティストのライブを楽しめるメタバースでのライブ活動は、今後も増加していくのではないでしょうか。音楽業界のメタバース活用は、ますます進んでいくことが期待されます。