見えないところで活用される、専門的なメタバースのコンテンツや技術については、知らない人も多いでしょう。「こんなところにも?」というメタバース活用は、世界中に広がっています。今回も引き続き、世界のメタバース活用についての話題をお届けします。
海外のメタバース活用|TGI Fridays
世界60か国以上で1,000近くの店舗を展開するカジュアルダイニングレストラン・TGI Fridaysは、新メニューのプロモーションに、バーチャル犬ぞり体験を世界で初めて提供したことでも話題になりました。体験に関するクイズに正解した人には、抽選でVRゴーグルなどをプレゼントするキャンペーンも行いました。SNSから多数がキャンペーンに参加したことで、メタバースを活用し、自社のPRを行ったよい例だといえます。
Chipotle
メキシコ料理を世界で提供するレストランチェーン・Chipotleは、Robloxに自社のオリジナルゲームを公開しています。タイトルは「Burrito Builder」で、ユーザーはブリトーを作って獲得したコイン(ブリトーコイン)をゲーム内アイテムと交換可能。アイテムにオリジナルのTシャツやネックレス、サングラスなどがあります。
Marriott
世界最大の規模を誇るホテルチェーン・Marriottは、デジタルツインによりメタバース上にホテルやカンファレンスセンターを再現。ユーザーが自由に見学できます。パソコンやヘッドセットで各地のホテル内の設備について知れば、現地での説明が不要となり、コスト削減につながります。また、メタバースはWebサイトよりもホテル内のイメージがしやすく、ユーザーにとっても有益な情報収集の場だといえるでしょう。
Millennium
イギリス・ロンドンに本社を置き、世界中でホテルを経営するMillennium Hotels and Resortsも、MullenLoweシンガポールと提携したメタバース施策を展開しています。世界各地のM Socialホテルをモデルに構築されたメタバース「M Social Decentraland」は、自由に見学できるだけでなく、メタバース内のスペースを借りたり購入したりもできます。バーチャルホテル内のロビースペースではさまざまなイベントも開催でき、ゲストが活用しています。
身近な業界のメタバースを活用しよう
レストランやホテルは、私たちの生活を豊かにしてくれるものの1つ。こうした業界も、メタバースを活用して自社をアピールしたり、ユーザーによりよいコンテンツを提供したりしています。気になる方は、身近なメタバースから触れてみてはいかがでしょうか。