福井県高浜町は、10月に開催したワークショップで出たアイデアを元に、同町のメタバースワールドを制作しました。「メタバース高浜町」は、VRChat、spatialで体験できます。
「メタバース高浜町」とは
「メタバース高浜町」は、福井県高浜町の人気観光スポット・若狭和田ビーチをベースにした空間です。若狭和田ビーチは、鎌倉の由比ヶ浜とともにアジア初の国際環境認証「BLUE FLAG」を取得しており、水質や安全性、環境マネジメントなどさまざまな観点で世界的に高い評価を得ています。
メタバース内には、高浜町のマスコットキャラクター「赤ふん坊や」のほか、高浜町の特産品が散りばめられており、VRChatでは特産品の釣りゲームもプレイできます。また、現実の高浜町で観光コンテンツとして新たに導入されたお化け屋敷も、若狭和田ビーチの海中に設置されており、高浜町の魅力を体験できる空間となっています。
10月開催の「メタバースワークショップ」で出たアイデアを元に実現
「メタバース高浜町」の制作に先駆け、高浜町は2023年10月にワークショップ「高浜町×メタバースアイデアソン」を開催。ワークショップでは、メタバースについてのレクチャーのあと、町民が複数のチームに分かれ、高浜町の魅力をアピールするメタバースを考えました。
このワークショップで生まれたアイデアのなかから、選ばれた1つをクリエイターが実装し、参加者は2日目のワークショップで体験しました。投票により選出・実装されたのは、地元の中学生2名と中学教諭によるチームのアイデアで、メタバースにはチーム考案の「白ふん坊や」も登場します。
ワールドを構築したのは、VR蕎麦屋タナベさん
今回「メタバース高浜町」を構築したのは、メタバースクリエイター・VR蕎麦屋タナベさんです。VR蕎麦屋タナベさんはもともと東京の下町で手打ち蕎麦屋を営んでいましたが、本業と並行してメタバースにおけるクリエイター業をスタート。現在は蕎麦屋をたたみ、ワールド職人としてクリエイティブな世界で活躍しています。
「福岡クリエーターズジャパン2022」のメタバース会場舞台やモスバーガー、日産 クロッシング、Metanavi など、VR・メタバースの舞台制作は多数。確かな実績で、メタバースの人気クリエイターとしての地位を確立しました。
VRChat、spatialで体験しよう
町民のワークショップで生まれたアイデアを、VR蕎麦屋タナベさんが形にした「メタバース高浜町」は、VRChat、spatialで体験できます。のぞいてみれば、美しい高浜町の海はもちろん、街のさまざまな魅力に気づけることでしょう。
興味のある人は、ぜひ遊びに行ってみてください。