鳥取県倉吉市では、2023年11月に子ども向けワークショップを開催し、参加者が制作した“理想の街”のジオラマを3Dスキャンで保存・公開しました。デジタルアーカイブ作成は、どのような目的で行われたのでしょうか。
11月に子ども向けワークショップを実施した倉吉市
2023年11月5日、倉吉市は「小・中学生が思い描く“理想の倉吉市”ジオラマ」という子ども向けワークショップを開催しました。同イベントは、地方創生推進事業「ひとを育て、まちを育てる、くらしよし倉吉プロジェクト」の一環です。
ワークショップでは、市内の子どもたちが“理想の街”をテーマにさまざまなジオラマを制作。完成した作品は、3Dモデルとしてスキャン・保存され、デジタルアーカイブとしてオンラインで閲覧できます。
制作したオブジェを3Dプラットフォーム「Sketchfab」に保存
子どもたちは、ワークショップで倉吉ようちえんや打吹回廊、倉吉市役所など、市内のさまざまな施設、スポットを思い思いに制作。なかには、動物やロケット、雪だるまなどのオブジェもありました。これらは、3Dプラットフォーム「Sketchfab」に保存されており、誰でもWeb上で閲覧可能です。
デジタルアーカイブの目的は?
ワークショップの企画を担当したのは、倉吉市役所総務部企画課・美術館まちづくり推進室の職員たちです。担当者によると、倉吉市では県立美術館オープンにあたり、子どもたちに理想の倉吉市を想像してもらうことを目的に、アナログでのジオラマ制作を行っていたといいます。
今回のワークショップは、市内だけでなく、市外にも作品の魅力を発信することが、目的の1つです。また、子どもたちが自身で制作した作品をいつでも、どんな場所にいても見返せるようになるという、デジタルアーカイブならではの魅力も活用したいとしています。
公開された作品を見に行こう
倉吉市では、今回の取り組みを機に、教育分野でのデジタル技術活用をより模索していきたいと発表しています。「Sketchfab」に公開された作品は、こちらから閲覧可能です。
子どもたちの夢の詰まった作品の数々を、ぜひ楽しんでください。