医療機器メーカーの東レ・メディカル株式会社は、株式会社ジョリーグッドが提供する医療VR制作サービスを、全事業部に導入することを明らかにしました。サービス導入により、医療現場での働き方改革、タスクシフトの改善などを図ります。
複数のVRコンテンツを提供する東レ・メディカル
1980年創業の東レ・メディカル株式会社は、医療機器や医療関連製品の製造・販売から輸出入まで、医療分野で事業を展開する企業です。「信頼に応え、人々の生命を支える」をモットーに、自社の技術を生かして開発した製品は、世界でも高い評価と信頼を得ており、医療現場を支えるために活躍しています。
XR分野では、不整脈の治療器具「HotBalloon」の⼿技を体験・学習するVRコンテンツの開発で注目されており、2022年3月には日本不整脈心電学会に「実際の治療の代替になるトレーニングツール」として承認されました。
医療VR制作サービス「JOLLYGOOD+make」
前述の「HotBalloon」の制作には、株式会社ジョリーグッドの医療VR制作サービス「JOLLYGOOD+make」が使用されています。「JOLLYGOOD+make」は、高精度VRカメラを使用し、さまざまな医療VRコンテンツをセルフ制作できるサービスです。「HotBalloon」をはじめ、医療機器のトレーニングや安全教育、疾患治療などに活用されています。
全事業部で「JOLLYGOOD+make」を導入
XR技術を活用した体験コンテンツは、医療現場や医療環境への理解を深めることに貢献します。しかし、コンテンツ制作には時間もコストもかかりますし、医療機関が独自に制作するには器機への知識や技術が足りず、うまく制作できないことも少なくありません。しかし「JOLLYGOOD+make」を使うと、短期間で、簡単に、複数のVRコンテンツの制作が可能です。
東レ・メディカルは、この「JOLLYGOOD+make」を全事業部に導入し、医療機器の操作方法や安全情報を、医師以外の医療従事者にも的確に伝える取り組みを行い、働き方改革やタスクシフトに役立てます。また、海外展開にもVRコンテンツを有効活用し、安全な治療の発展や医療従事者の医療教育と技術向上に貢献する予定です。
「JOLLYGOOD+make」を活用した東レ・メディカルの今後は…
VRコンテンツが、さまざまな立場の人に医療環境や機器への理解を深めるきっかけになることに、期待が集まっています。「JOLLYGOOD+make」を全事業部に導入した東レ・メディカルの今後にも、注目していきましょう。