鳥取県倉吉市、公式メタバース「バーチャル倉吉」を公開

子どもたちの「理想の街」のジオラマをデジタルアーカイブで保存・公開したことでも注目を集めた鳥取県倉吉市が、自治体の公式メタバースを公開しました。「バーチャル倉吉」は、VRChatで体験できます。

メタバース構築の背景

鳥取県倉吉市は「白壁土蔵の街」として知られ、その歴史を追い求めて観光に訪れる人も少なくありません。メタバース構築は、地域の魅力発掘、デジタル環境整備などを目指す地方創生推進事業「くらしよし倉吉プロジェクト」の一環で、鳥取県倉吉市と小田急電鉄株式会社、株式会社Moguraが協働で行いました。

VRChatに公開された「バーチャル倉吉」では、倉吉市の街並みを堪能できます。それぞれのスポットでは解説を読むこともでき、倉吉市の歴史を知りながら、街の魅力の体験が可能です。また、倉吉市の名産品を3Dで再現する、現地で収録した川の音が聞けるなど、細部にわたって工夫が凝（こ）らされています。

2023年11月には、「鳥取県美術館開館500日前イベント」内で先行体験会も実施され、倉吉市長や市内の学生たちが「バーチャル倉吉」を体験。「再現性の高さに驚いた」「体験を通して興味を持ち、倉吉市に実際に足を運んで欲しい」といった声も上がりました。

現在公開中の「バーチャル倉吉」はプレオープン版（α版）で、本オープン版は2024年2月以降に公開予定です。本オープン版の公開に向け、有識者のフィードバックなどをもとに、アップグレードが行われており、新規事項の追加も検討されています。

プレオープン版を体験できるのはいまだけですので、ぜひ遊びに行って、本オープン版で何が変更・追加されたのかという比較も楽しんでみてください。

VRChatで公開中の「バーチャル倉吉（プレオープン版）」は、パソコンやMeta Quest2・3で体験できます。VRChatの利用にはアカウントが必要なので、この機会にアカウントを制作し、「バーチャル倉吉」以外のさまざまなワールドに遊びにいくのもおすすめです。

倉吉市の魅力が詰まった空間で歴史や文化を学び、現地に足を運ぶきっかけにしたり、遠方でなかなか訪れられない場所の雰囲気を知ったりするのもよいでしょう。自分なりの方法で、「バーチャル倉吉」での時間を満喫してください。