大手オンラインショッピングサイトの1つである「楽天市場」が、ARを活用した試し置き機能を導入しました。AR機能により、インテリア関連商品を設置したイメージをリアルに確認できるようになります。
楽天市場の「AR試し置き」機能
楽天市場で新たにスタートした「AR試し置き」は、スマートフォンのカメラを使って利用できます。カメラで商品を置きたい場所を映すと、実物大の商品の画像が現われ、設置イメージの確認が可能です。
なお、AR試し置き機能が使えるのは、対象商品のみです。商品ページに「AR対応商品」というマークが表示されているものは試し置きができますが、それ以外のインテリア関連商品はAR機能が使えません。
新機能の使用方法と注意点
新機能は、楽天市場のスマホアプリやWEBページから利用できます。商品ページの「ARで試し置き」バナーをタップすると、アプリの場合はURLが表示されます。コピーしてブラウザからアクセスすると、カメラが起動します。
その後、カメラを動かして部屋のなかを映すと商品イメージが画面内に現われます。画面内の家具は好きな場所に移動したり、大きさを変えたりでき、室内にマッチしたサイズや最適な設置場所かどうかを探すことなどに活用可能です。
ただし、実物のサイズや素材、色などは保証されません。使用時にはAR機能はあくまでもイメージであることを忘れないようにしましょう。
増える、ARによる「試し置き」
AR技術を利用した家具やインテリアの試し置きは、楽天市場以外にもさまざまなECサイトで導入されています。Amazonでは2017年から「ARビュー機能」を提供していますし、2022年にはIKEAが室内の3Dレプリカの作成・編集のための「IKEA Kreativ Scene Scanner」を発表しました。このほか、ウォルマートやモノタロウ、LOWYAなどでも、試作や導入が進んでいます。
衣類の試着にもAR機能が活用されており、ARはさまざまなジャンルで購買意欲の促進に貢献しているといえるのではないでしょうか。
楽天ユーザーは試してみよう
楽天市場が新たに導入した「AR試し置き」は、原寸大の商品イメージを室内に配置できる機能です。今後、試し置きができるインテリア関連商品は、徐々に増加することが予想されます。XRを活用した身近なコンテンツの一例として、楽天ユーザーはぜひ試してみてください。