一般社団法人XRコンソーシアムによる「XRクリエイティブアワード 2023」の授賞式が、2023年12月に行われました。さまざまなアイデアが集結するアワードで、2023年に大賞に輝いたのは、東京大学大学院の学生による作品でした。
「XRクリエイティブアワード」とは
「XRクリエイティブアワード」は、XR業界での新しい作品制作やクリエイターの発掘、認知度向上、活動支援などを目的としたイベントです。2015年より開催されており、ゲームやエンターテインメントはもちろん、産業分野や教育、アートなど、幅広いXR作品、コンテンツなどを審査対象としています。
2023年も、7月より応募を開始し、2022年、2023年に制作された多くの作品が集まりました。
2023年は3部門・11作品がファイナリストに選出
2023年の「XRクリエイティブアワード」のテーマは「未来を逆算しよう」でした。テーマに沿った個性あふれる作品の応募総数は107で、このなかから法人・個人・学生の各部門、11作品がファイナリストに選出されました。
作品を評価したのは、XRコンソーシアム代表理事をはじめ、XRに関わる企業の代表やVRアーティスト、メディアアーティストなど計8名です。2023年のゲスト審査員は、マイクロソフト社の千代田まど(ちょまど)氏、Appleの開発者会議WWDCでStudentAwardを獲得した仲田梨緒氏でした。
5つの賞を勝ち取ったのは…?
「XRクリエイティブアワード」には、大賞、審査員特別賞のほか、法人・個人・学生の各部門の受賞作が選出されます。5つの部門の受賞作品は、以下の通りです。
- 大賞:高下修聡(東京大学大学院)「Mechanical Brain Hacking」
- 審査員特別賞:株式会社ビーライズ「EVR」
- 法人部門:株式会社Portalgraph「Portalgraph」
- 個人部門:石村卓也「VRホタルイカ -DIVE-」
- 学生部門:チョウ クワン ニーン(XRLab@NTUT)「MovableBag+)
大賞は、学生部門のファイナリスト、東京大学大学院の高下修聡さんによる「Mechanical Brain Hacking」でした。体験者は壊れたロボットアバターとなり、自身でパーツや回路の修理や編集を行い、ロボットを再構築します。
また、審査員特別賞には、法人部門のファイナリスト「株式会社ビーライズ」のVR医療教育用ソフトウェアが選ばれました。
2024年も魅力的な作品に期待!
ゲーム感覚で楽しめるコンテンツから、医療をはじめとした、職業トレーニングなどに役立つコンテンツなど、幅広い作品が集まった2023年の「XRクリエイティブアワード」。2024年もさらに技術の進歩した作品が、多く応募されることに期待しましょう。