青森県の小中学校では、oVice株式会社が提供するバーチャルオフィス「ovice」を活用した英語教育導入が決定しました。人口減少が進む地域で、どのような新しい英語教育が始まるのでしょうか。
オンライン留学にも活用されている「ovice(オヴィス)」
バーチャルオフィス「ovice(オヴィス)」は、「誰もがどこからでも“つながる”」をコンセプトとした、2次元のバーチャルオフィスです。2020年8月にサービスを開始し、テレワークにおけるオフィスとしての活用をはじめ、オンラインでのイベントやオープンキャンパスなど、幅広いシーンで利用されています。
2023年4月末時点で、導入企業は約4,000社となり、昨今は教育シーンでの活用事例も増加中です。
未来を見据えた人材育成のため、バーチャルでの英語教育を実施
青森県中泊町は、全人口が1万人を割り、人口減少が深刻な問題となっている自治体です。「ovice」を使った新たな英語学習プログラムの導入目的は「20年後を見据え、世界で活躍する人材を育成する」ことで、この新たな英語教育に「ovice」を活用します。
「ovice」は教育分野でも多く利用されており、オンラインスクール「NIJIN」や、不登校中学生のためのオンラインフリースクール「WIALIS」などの事例も、過去に紹介しました。併せて紹介したハイブリッド留学のためのコンテンツ「Classmate」にも「ovice」が活用されております。これは「ovice」での事前研修と現地留学、帰国後の「ovice」での研修と、リアルの二次元を組み合わせたプログラムで、効率的な外国語学習実現を目指すものです。
町内の小中学校5校すべてに導入を予定
青森県中泊町でも、前述の「Classmate」を使用し、フィリピンの小中学校と講師などと協力した、オンライン留学プログラムの実現を目指します。
プログラムは、2024年1月よりすでに町内1か所の小学校で試験導入されており、2025年4月からは、町内にある小中学校全5校で展開予定です。その後は町内在住の約400名の小中学生が、週1回以上「ovice」での英語レッスンを受講し、生きた英語を学びます。
毎週にわたる異文化コミュニケーションの実践を通年で行うことで、町内の小中学生は英語スキルを向上させることはもちろん、国際的な視野を広げるチャンスの獲得も可能です。メタバースは離れた土地に暮らす相手との距離を縮めることに貢献し、世界の学校と学校の交流をより深いものにすることも期待できます。
新たな試みの結果にも注目!
1月より試験導入を開始し、2025年の4月に町内の全小中学校で「ovice」を活用した英語教育を導入予定の青森県中泊町。新たな英語プログラムが、町内の子どもたちにどのような影響をもたらすのか、今後の発表にも注目していきましょう。