世界が注目する「Apple Vision Pro」ですが、購入検討時には製品のメリット・デメリットを知っておきたい人も多いのではないでしょうか。今回は、「Apple Vision Pro」のメリットや、注意したいポイントを解説します。
「Apple Vision Pro」のメリット①高い没入感でさまざまなコンテンツを楽しめる
「Apple Vision Pro」の最大のメリットは、やはり高い没入感です。目の前に広がる3D映像は、映画やスポーツ観戦、ゲームなど、これまでにないエンタメ体験を実現します。3Dカメラで録画をすれば、将来見返した際によりリアルに思い出が蘇(よみがえ)るのも魅力です。
②ディスプレイ不要のデスクワークを実現
XRデバイスを装着すると、目の前に仮想のディスプレイを浮かび上がらせることができる「Apple Vision Pro」。数やサイズ、位置なども自由に調整できるので、本物のディスプレイが不要で、デスクワークができます。
Appleのパソコンやキーボード、マウスとの接続にも対応しており、バーチャルワークスペースを自分好みに最適化できるのもメリットだといえます。
③研修や設計、シミュレーションまで、幅広い業務に活用可能
高い没入感で、効率のよい教育や研修ができるのは、「Apple Vision Pro」に限らずXRコンテンツのメリットです。さらに「Apple Vision Pro」は、バーチャル空間上で建物や製品の設計・デザインを行ったり、建物や製造ラインのシミュレーションをしたりと、幅広い業務に対応可能です。
作業の効率化や、よりよい製品の創出への貢献、リアルな見た目でECサイトの販売を促進するなど、ビジネスシーンでの活用が期待できます。
「Apple Vision Pro」のデメリット①販売価格が高い
魅力たっぷりの「Apple Vision Pro」ですが、販売価格が高いのは、デメリットだといえます。「Apple Vision Pro」の販売価格は、日本円でおよそ50万円と、決して安くはありません。
手軽に購入できる金額ではないので、「誰でも購入できるデバイス」にならないのは、残念な点だといえます。とはいえ、価格以上の体験を提供してくれる「Apple Vision Pro」は、世界でじゅうぶんに普及する可能性が高いでしょう。
②デバイス装着による身体への負担
「Apple Vision Pro」に限らず、XRデバイスは長時間装着することによる負担が懸念されます。「Apple Vision Pro」の重量は600~650gといわれており、Meta社の「Meta Quest Pro」と比べると軽量です。
とはいえ、長い時間つけていると首などへの負担も大きくなるため、徐々に使用時間を長くするなどの工夫が必要でしょう。
③VR酔いの可能性
XRデバイスは、人によってはめまいや吐き気などの「VR酔い」が起こることがあります。これは、身体の動きと映像にずれが生じることで起こりますが、「Apple Vision Pro」は高速なデータ処理を実現しているので、VR酔いが起こりにくいといわれています。
デバイス操作からコンテンツ表示までにかかる時間は、まばたきの8分の1ほどの短さですので、これまでXRデバイスで「VR酔い」を起こしていた人も、「Apple Vision Pro」ならこれを避ける可能性があります。
メリット・デメリットを踏まえて購入を検討しよう
「Apple Vision Pro」には、さまざまなメリットがありますが、一方でデメリットも存在します。価格の高さや身体への負担、VR酔いの可能性が懸念されますが、従来のXRデバイスに比べて負担が少なく、スペックも高い「Apple Vision Pro」は、価格という課題を抱えながらも、世界中での普及が期待されます。
日本では2024年下半期に販売予定の「Apple Vision Pro」。メリット・デメリットを踏まえ、購入を検討してください。