福井県越前市公認のVTuber、紫式部が2月にデビュー

平安時代の女性歌人・作家である紫式部(973年頃～1014年頃)が、福井県越前市の公認VTuberとしてデビューしました。現代に舞い降りた紫式部も、豊かな感性で街の魅力を発信してくれます。

公認VTuberを発表した福井県越前市

越前市は、福井県の中央に位置します。福井県内では3番目に人口が多く、越前和紙や越前箪笥（たんす）、越前打刃物など、さまざまな伝統工芸品の生産地としても知られています。

そんな越前市は、平安時代の「源氏物語」の作者である紫式部が、少女時代を過ごした街でもあります。歴史的遺産も多く、古い街並みを生かしたまちづくりなど、伝統や文化を大切にしています。

紫式部に縁(ゆかり)のある街として、今回公式VTuberを起用した越前市。VTuber・紫式部の活動は、Activ8株式会社（東京都渋谷区）がサポートします。2016年創業のActiv8は、メタバースエンターテインメント事業を展開する企業です。

SFの世界と現代世界を融合させたコンテンツの創出を行っており、伝説のVTuberともいえる「キズナアイ」を生み出したことでも知られています。

VTuber・紫式部は、京（京都）から越前市に移住してきた作家という設定です。少女時代を過ごしたということで、少し幼さの残る見た目で、ふんわりとした十二単(ひとえ)を身にまとっています。

歌人としても活躍した紫式部と同じく、「五・七・五」に文字表現をするのが好きですが、少し抜けたところもあるという、VTuberならではの設定も。ふわふわとした声、越前市への強い愛など、地元の人たちに親しまれるキャラクター設定で、越前市の魅力発信に尽力します。

タイムスリップした後藤真希さんの「ぶいごま」、幕末から明治に活躍した偉人のVTuber化など歴史に生きた人物が現代にやってくるという設定のVTuberも少なくありません。越前市の公認VTuber・紫式部も、歴史を語り継ぎながら、現在の越前市のよさを多くの人に発信してくれる存在になるのでしょうか。

今後の活動にも、ぜひ注目してください。