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三重県桑名市が「メタバース役所」の実証事業をスタート

三重県桑名市は、行政にメタバースを活用する「メタバース役所」の実証事業を開始しました。今回の取り組みには、大日本印刷株式会社(東京都)も協力しています。

2月に開始した「メタバース役所」の実証事業

2月26日よりスタートした「メタバース役所」の実証事業は、桑名市と大日本印刷が締結した「誰一人取り残さない、デジタル社会の実現」に向けた連携協定による、事業の一環です。

桑名市は2月26日から3月29日まで、メタバース空間を活用し、市民に向けて大きく3つのサービスを提供します。

「メタバース役所」でできること①各種相談

桑名市では対面または電話によって、生活や育児、教育、介護、年金、税務など、幅広い分野の相談を実施しています。「メタバース役所」では、これらの相談を市民と相談員が2人きりで行え、機密性や匿名性が高い相談が可能です。

さまざまな事情で役所に足を運べない人も、メタバースなら自宅などから移動せず、気軽に相談できます。市民の負担を軽減し、誰かに聞かれる心配もないメタバースは、より相談しやすい環境の提供に貢献します。

②電子申請手続きの総合窓口

各種申請手続きの電子化推進のため、「メタバース役所」内に電子申請の総合窓口を設けます。電子申請の記入内容や操作方法は、画面上に実際の申請画面を映し出し、音声によるガイドで説明してくれます。

電子申請をしたいが方法がいまいちわからない人はもちろん、電子申請に抵抗がある人も、迷わずスムーズな申請ができるよう支援してもらえるので、「メタバース役所」によって電子化が進むことが期待されます。

③市民交流

市民と市民、市民と行政などのコミュニケーションの場を設ける自治体は多くありますが、リアルな交流の場に足を運べる人は限定されますし、設営にかかるコストなどもかかることから、頻繁に実施するのも難しいのが課題です。

桑名市は「メタバース役所」を市民交流の場としても活用し、多くの市民が参加できるようにします。自宅などの好きな場所から、好きな時間にアクセスして参加可能で、アバターを使うことでより自分の意見を発信しやすい雰囲気を作ります。

自治体でのメタバース活用への一歩となるか

大日本印刷は、桑名市の「メタバース役所」の実証事業を支援するとともに、今回の実証事業で得た結果をもとに、似たようなサービスを多くの自治体で展開することにも尽力します。

「メタバース役所」は市民にどのような影響を与えるのか、桑名市の実証事業報告にも注目しましょう。

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