没入型ヘッドセット「Meta Quest」シリーズで知られるMetaが、2023年度の第4四半期、および通期の決算を発表しました。全体の営業利益は増加したものの、XR・メタバース部門の赤字は拡大しました。
2023年度第4四半期・通年の営業利益はアップ
公開された決算資料によると第4四半期・通期の売上高と営業利益はともに増加しています。純利益も、2022年度と比較すると四半期ベースで約3倍と、伸びは順調です。
また、通年では売上高が16%、営業利益が62%増加しました。企業としての成長は着実で、特に広告部門や「Facebook」「Instagram」「WhatsApp」等を含むFamily of Appsの売り上げが好調であることがわかっています。
XR・メタバース部門は赤字拡大
一方、「Meta Quest」シリーズの開発・制作などを行うReality Labsは、2022年度よりも売上高、営業利益ともに減少しました。四半期ベースでは売上高がやや回復していますが、赤字幅は拡大が続いています。
2023年10月10日に発売された「Meta Quest 3」は、世界中から注目を浴び、購入者も多くいました。同製品の売上高への貢献はあったものの、投資フェーズは継続している状況です。
今後も投資は継続予定
XR・メタバース関連の事業を担うReality Labsについて、MetaはARやVR製品開発に継続的に取り組んだことに加え、エコシステム拡大に向けた投資を行ったことで、2024年度も営業損失は大幅な拡大があると予想しています。
2023年度の赤字は増加しましたが、2024年度も引き続きAIと並行して巨額投資を行っていくことは、明らかでしょう。投資の成果によって、Reality Labsが黒字化する未来は来るのか、今後の動向からも目が離せません。
2024年度はXR・メタバース部門の売上アップに期待!
2023年度の第4四半期・通期の決算を発表したMeta。企業としての営業利益は大幅に伸びていますが、注力しているReality Labsは、赤字が拡大しています。2024年度も巨額投資を継続する予定ですが、XRやメタバース分野でも、さらなる売り上げアップや赤字の減少に期待したいですね。