VRの教育機関での活用は、世界でも進んでいます。特に導入が加速しているアメリカ・ケンタッキー州では、2,000台以上のVRヘッドセットを、教育機関で使用中です。
教育機関でのVRヘッドセット導入促進が進む、ケンタッキー州
ケンタッキー州の教育省の技術教育・特別教育部門は、VRヘッドセット導入のための資金提供を実施しています。この資金提供を活用し、2024年2月現在、ケンタッキー州の教育機関ではおよそ2,450台のVRヘッドセットが使用されているといいます
XRデバイス管理ツールを提供するManageXRによると、高等学校やキャリアセンター、特別教育プログラムなどに、VRやメタバースを使用した教育が、ケンタッキー州で多く導入されています。ManageXRは、コンテンツのリモート配信やデバイス管理をサポートしており、よりよいVR教育や教育の効率化に貢献します。
VRヘッドセットはどのように活用されている?
VRヘッドセットの導入事例として、キャリア構築プラットフォームCaeerView XRが挙げられます。同サービスは、ケンタッキー州の学生にVRを使った職場見学・職場体験を提供するものです。また、メタバースプラットフォームENGAGEは、学生同士の交流する場としてのバーチャル空間を構築しています。
このほか、ケンタッキー州では、VRフットボールの「Xreps」と認知トレーニングを組み合わせたプログラムなど、コンテンツを組み合わせた新たな教育にも挑戦しており、学生の学びの場や内容の幅を広げることに役立ちます。
将来的には5,000台以上の導入を計画
世界でも継続的な取り組みが見られる、教育へのXR・メタバースの活用は、日本でも行われています。授業にXRコンテンツを導入したり、学生が集まり、学びの場にできるメタバースが登場したりと、事例も徐々に増加中です。
ケンタッキー州では、導入したVRヘッドセットのよりよい利用法を模索するとともに、将来的には州内で5,000台以上のVRヘッドセットを教育機関で活用できるよう、今後も資金提供を続ける見通しです。
国内でのVR教育にも注目しよう
アメリカ・ケンタッキー州でのVR教育は、機器の導入、よりよい活用事例という2つの観点から、今後も目が離せないでしょう。国内でも、教育へのXRやメタバースの導入事例は多くあります。ぜひ注目し、家での時間を楽しく、そして充実したものにするための参考にしてはいかがでしょうか。