日本発のメタバースプラットフォームcluster内で、1月1日に発生した令和6年能登半島地震に関するチャリティーイベントが開催されました。集まった寄付金額は、198万円を超えたと発表されています。
「2024年1月5日に令和6年能登半島地震 チャリティーイベントへの寄付対応」を行ったcluster
2024年1月1日に能登地方で発生した地震には、多くの企業・団体が寄付をしたり、チャリティイベントを開催したりしています。clusterでも、2024年1月5日から「令和6年能登半島地震 チャリティーイベントへの寄付対応」を行うことを発表しました。
多くのユーザーの参加で、寄付金は198万円超え
チャリティーイベントは、cluster内でのイベントで、主催者からの事前申し込みがあったもののなかで獲得したアイテムが対象です。アイテム購入に必要なクラスターコインに相当する金額を、クラスター株式会社から能登地方へ寄付するというもので、1月5日~31日に開催されたさまざまなイベントの主催者が、申し込みをしました。
クラスター株式会社によると、チャリティーイベントで利用された「Vアイテム」の総額は、1,988,800円相当でした。同社は、この金額を日本赤十字社を通じ、被災地への義援金として寄付したことを発表しました。
きっかけはユーザーの声から
メタバース内でのチャリティーイベント、そして寄付を行うきっかけになったのは、ユーザーの声です。クラスターには、clusterを利用するユーザーから、「イベントで発生する金銭から、被災地に向けて寄付をしてくれないか」という意見が寄せられたといいます。
同社もこうしたユーザーの声に賛同し、「この危機に少しでも力になれれば」という思いのもと、チャリティーイベントの実施に踏み切ったそうです。
メタバースでは、さまざまな国や地域の人が集まり、日々コミュニケーションやゲームプレイなどを楽しみます。能登地方にも、clusterユーザーは存在するため、他ユーザーとのつながりも、こうした動きに発展したのかもしれません。
メタバースはさまざまな思いや地域をつなぐ
自宅などにいながら、トリップ体験や世界の人たちとの交流ができるメタバースは、没入体験だけでなく、人と人との関わりや思いもつなぎます。メタバースでの動きが、リアルな寄付金につながったことで、バーチャル空間でも人と人との関わりがもたらす影響は大きいと感じた人もいるのではないでしょうか。
顔の見えない人とのやりとりは危険が伴う場合もありますが、思いやりのバトンがつながるケースも少なくありません。こうした動きが、メタバースで少しでも広がっていくことにも期待したいですね。