掃除機や空気清浄機などの製造・販売を行うダイソンが、AR機能を活用したツールを発表しました。掃除機のかけ残しを「見える化」することで、効率的な掃除に貢献します。
ダイソンが発表した「Dyson CleanTrace」
2024年4月にダイソンが発表した「Dyson CleanTrace」は、掃除機が通過したエリアを表示してくれる、AR掃除支援ツールです。対応するスマホ端末をダイソンの掃除機「Dyson Gen5detect」に取り付けると、ARで掃除ルートを表示してくれます。
対応するスマートフォンは、「LiDAR」技術を搭載したもので、iPhone12以降のProモデルやPro Maxモデルなどが該当します。
ARを使って効率的な掃除を実現
「Dyson CleanTrace」は、掃除機が通過したエリアを色付きで表示します。掃除機をかけていないエリアは色がついていないので、ユーザーはどこに掃除機をかけたか、まだ掃除をしていない部分はどこかが一目で判断できます。
「Dyson CleanTrace」を使えば、同じ場所に何度も掃除機をかけずに済み、またかけ残しエリアもなくせるので、効率的でよりよい掃除の実現が可能です。
開発のきっかけはロボット掃除機のマッピング機能
「Dyson CleanTrace」の開発について、ダイソンは「ロボット掃除機のマッピング機能にヒントを得た」とコメントしています。マッピング機能は機種によって異なりますが、カメラやレーザーなどのセンサーで、部屋の間取りや形状を把握し、マップを作って効率的な掃除をするという仕組みです。
マッピング機能には、間取りと掃除機の位置関係を把握できるという特徴があり、「Dyson CleanTrace」も、こうした長所を生かしたツールだといえます。
この機能に加え、ダイソンの掃除機が持つゴミや粒子の分析技術によって、掃除の効率化やよりきれいな仕上がりになります。
家事効率化への貢献に期待!
ダイソンが発表した「Dyson CleanTrace」は、ARを活用して日々の掃除を支援します。現状、対応するデバイスや使用できる掃除機は限られていますが、今後も改良を重ねれば、多くの人の家事の効率化に貢献するのではないでしょうか。
毎日のさまざまな家事の精度を上げ、時短でできるようになるXR技術がますます普及することにも期待しましょう。