市原市が産学官連携でNTT東日本、千葉商科大学とともにメタバース活用検証

千葉県市原市は、産学官連携でNTT東日本千葉支店（千葉市）と千葉商科大学（千葉県市川市）とともに、メタバース活用に関する検証を行います。市民の多様なニーズに応えるための検証内容は、どのようなものなのでしょうか。

検証実施の背景

市原市は、デジタルの力を使って地域課題を解決したり、付加価値を創出したりする取り組みを進めています。多様なニーズに対応するために、メタバースによる行政の窓口サービス充実など、活用方法を検討するために、検証を行います。

千葉商科大学の教授と学生によって制作されたメタバースのテーマは「チバニアン」です。「チバニアン」とは、市原市田淵にある地層です。地磁気逆転の記録が世界でもっともよく残っているもので、ラテン語で「千葉の時代」を意味します。

地層や化石などの魅力を、市原市に来るのが困難な人にも発信するために再現した空間では、アバターを介してチバニアンの魅力を知るスペースも設けられています。

検証のために作られたメタバースは、市原市の歴史などを世界に発信するとともに、市原市民のメタバース利用実態や関心度の把握・分析にも貢献します。

今回の検証における、市原市、NTT東日本、そして千葉商科大学の役割は以下の通りです。

2024年4月17日よりスタートした検証は、2025年3月31日まで継続して行われます。メタバースではチバニアンを活用したイベントなども予定されていますので、今後の情報にも注目しましょう。

市原市の産学官連携による検証結果は、今後の自治体のメタバース導入にどのように活用されるのでしょうか。1年後の検証結果の公表にも期待したいですね。

検証のために制作・公開されたメタバースはこちらからアクセスできます。専用アプリなどが不要なDOORで公開されているので、気軽にのぞいてみてください。