株式会社博報堂DYホールディングス(東京都港区)は、利用者のメタバースに関する現状の意識や動向を把握するための調査を行いました。「メタバース生活者定点調査2023」の結果から、どのようなことがわかったのでしょうか。
「メタバース生活者定点調査2023」とは
「メタバース生活者定点調査」は、メタバースに関する現状を把握するために、博報堂DYホールディングスが独自に実施した調査です。調査はインターネットを通して2023年11月に行われました。
調査に協力したのは、全国に住む15~69歳の男女で、本調査の有効回収サンプル数は3,525でした。
2023年はメタバース関連サービスの認知が前年増
調査結果によると、メタバース関連サービスを認知している人は、全体の40.5%でした。2022年の調査では、認知率が36.2%だったので、メタバースの認知率は前年と比較して増加していることがわかります。
しかし、メタバースサービスを2~3ヵ月以上利用した経験があると回答した人は、全体の8.4%で、前年と比べて0.1%しか増加していませんでした。
認知度の高まりと比べ、実際に利用するというアクションを起こす人は、まだまだ少ないといえるでしょう。
その他、調査結果からわかること
今回の調査では、メタバース利用層の趣味についても確認されており、1位のテレビゲームに次いで多いのは、ゴルフやジョギング・ランニング、ジム・フィットネスでした。ゲーム以外の趣味を持つ生活者も、さまざまなシーンでメタバースを積極的に活用しています。
また、メタバース利用層の年間平均課金額は71,230円で、2022年の調査で多かったゲームや買い物などの主要なカテゴリへの課金額は、減少傾向にありました。一方で、課金額が増加したのは旅行体験やアバター購入、スポーツ観戦など、ゲーム以外の領域です。お金をかけて仮想体験を楽しむコンテンツやユーザーが増えていることがわかるでしょう。
2024年はさらなるメタバースの広がりに期待!
「メタバース生活者定点調査2023」には、メタバースの認知度や利用率に加え、課金額やメタバース利用による生活者への影響などがまとめられています。2022年よりも認知度が上がったメタバースは、2024年にさらに認知度の高まることが期待されます。
魅力的なコンテンツの登場で、メタバース利用率もアップするのか、2024年の調査結果も、いまから楽しみですね。