安全に関する学びを得られるメタバースも増えるなか、新たなコンテンツが登場しました。「交通安全教育シミュレータ」では、リアルな体験を通して、道路の危険予測などを学べます。
「交通安全教育シミュレータ」とは
「交通安全教育シミュレータ」は、一般財団法人日本交通安全教育普及協会(東京都千代田区)が開発・リリースした教材です。VRによる疑似体験で、道路通行時の危険予測や、安全確認の重要性について知ることができます。
新サービスの5つのポイント
体験者は、バーチャルの世界に再現されたリアルな道路を徒歩や車で通行しながら、「何に、どのように」気を付けるべきかを、わかりやすく、楽しく理解できます。サービスのポイントは、以下の5点です。
- 交通安全教育の専門家が開発
- Unreal Engine 5採用
- 簡易的ながらリアルな操作が可能なコントローラ
- 1つの機材でさまざまな教育を実現
- 設置場所・用途に合わせて使用するディスプレイ数の変更が可能
専門家らによる自社開発で、コースの追加やバージョンアップ、カスタマイズなどにも対応します。また、ハイクオリティなグラフィックで、より高い没入体験が可能です。さらに、コンテンツには実物の自転車やウィンカーレバーなどを採用し、本当に運転しているような感覚のなかで、実践的な学びを得られます。
自転車や自動車の運転、そして歩行者の交通安全を1つの機材に集約しており、コントローラやソフトの切り替えで、さまざまな交通安全教育を実現できるのも、魅力の1つです。体験に用いるディスプレイは、臨場感を高めるために前方3画面、後方1画面のマルチディスプレイのほか、運搬・設置が簡単な前方1画面のディスプレイにも対応しています。
どのようなシーンで活用できる?
子どもから高齢者までが「自分の安全を自分で守る」能力を高められる教材は、幅広いシーンの活用を想定しています。たとえば、高齢者安全運転講習会での体験、交通安全イベントへの出店のほか、教育機関における交通安全教室でも、自転車乗車時や歩行時の交通安全を実践的に学ぶことが可能です。
現在、先行リリースされているのは自動車運転向けですが、2024年秋までに自転車向け、2024年度中には、歩行者向けのコンテンツも順次リリースされます。
車も人も自転車も、より安全な暮らしの実現に向けて
自動車や自転車の運転、そして歩行時と、幅広いシーンでの交通安全をバーチャルで学べる「交通安全教育シミュレータ」は、私たちの暮らしをより安全に導いてくれるコンテンツとして、今後幅広いシーンで活用されることが期待されます。
特に、自転車の運転は法律や条例の変更も多く、安全な運転が求められているので、子どもはもちろん、大人の運転教育にも役立つでしょう。
イベントや講習会などで見かけたら、ぜひ新たなサービスを体験してみてください。