パソコンメーカーLenovoが、新たにMRヘッドセットを開発中であることを明らかにしました。完成したヘッドセットには、Meta社のOS「Meta Horison OS」を活用する予定です。
さまざまな機器の開発に注力するLenovo
アメリカに本店、中国・北京に本社を構えるLenovoは、1984年設立の企業です。かつて、中国ではスマホメーカーとしても認知されていましたが、2015年8月に携帯電話部門をアメリカのモトローラに統合することを表明し、翌年11月には端末をモトローラのブランドに一本化することを発表しました。
また、VRヘッドセットの開発にも早い時期から取り組んでおり、2017年には「Windows Mixed Reality」に対応したVRヘッドセット「Lenovo Explorer」や、ARヘッドセット「daystAR」を発表しています。その後もスマートグラス「Lenovo Glasses T1」や、法人向けの一体型MRヘッドセット「ThinkReality VRX」をリリースするなど、新たな領域での開発・販売にも積極的です。
新規MRデバイスを開発中と発表
Lenovoは2024年4月に、新規のMRデバイスを開発中であることを発表しました。詳細は明らかになっていませんが、過去にはMeta社と共同で「Oculus Rift S」を設計したこともあり、そこで培われた専門技術を活用した、多用途なMRデバイスになるだろうと説明しています。
「Meta Horison OS」を活用?
仕事の生産性向上はもちろん、教育やエンターテインメントなど、幅広い利用が想定される新型MRヘッドセット。活用されるOSは、Meta Questシリーズ向けの「Meta Horison OS」になる予定です。
「Meta Horison OS」は、Meta Quest シリーズのデバイス用の拡張現実オペレーティング システムです。当初は「Oculus Rift」と「Oculus Rift S」の組み込みオペレーティングシステムとして開発されました。
しかし、2018年の「Oculus Go」リリース以降は、Androidオペレーティングシステムに基づいています。そして、2024年4月に「Meta Horizon OS」へブランド変更され、LenovoやMicrosoft、Asusをはじめとしたヘッドセット メーカーに開放することを発表しました。
詳細の発表も楽しみに待とう
時代に合わせた画期的なシステムや機器の開発に前向きなLenovoは、今後どのようなMRデバイスを造り出すのでしょうか。詳細の発表も待ち遠しいですね。
今後の情報にも、注目しましょう。