全国各地の主要駅では、旅客向けに駅弁が販売されています。スタンダードなお弁当から、各地の名物を詰め込んだものまで幅広い駅弁がありますが、2024年4月にこれらの3Dモデルを自由に見られる「えきべん3Dミュージアム」がオープンしました。
4月に公開された「えきべん3Dミュージアム」
「えきべん3Dミュージアム」は、ウェブ上に登場したファンサイトです。「駅弁の日」である2024年4月10日にオープンしたサイトでは、フォトグラメトリ技術を活用して撮影された、全国各地の駅弁を展示しています。
各地方ごとに分類された駅弁は、さらに都道府県別にまとめられています。駅名にカーソルを合わせると駅弁の名前が表示され、クリックすると美しい3Dモデルが表示されます。
なかには「現在撮影中」という駅弁もあり、すべての駅弁が公開されているわけではありません。撮影中の駅弁の更新を楽しみに待つのも、「えきべん3Dミュージアム」の醍醐味だといえます。
全国の駅弁を3Dで楽しめる
「えきべん3Dミュージアム」の目的は、日本各地の食文化、そして世界でも有数の鉄道網によって育まれた「駅弁」という独自の文化をコレクションし、アーカイブすることです。北海道から九州地方までの各地域で販売されている駅弁を、実際に撮影して3Dモデルにしているので、どれも非常にリアルな作りとなっています。
3Dモデルは、回転・拡大も可能で、どのようなおかずがあるのかはもちろん、入れ物の裏側やパッケージに表示されている製造元、原材料なども、詳しく見られます。
過去には味の素も食品関連の3Dモデルを公開
今回用いられたフォトグラメトリは、建築物の再現などへの利用がメインの技術です。しかし、過去には味の素の「冷凍餃子フライパンチャレンジ」で、ユーザーから提供されたフライパンの3Dモデルの制作に活用され、冷凍餃子が張り付くフライパン3,520枚のデジタルアーカイブが公開されています。
フライパン、駅弁と、建築以外のシーンでの活用も増加しているフォトグラメトリが、今後も食品関連分野で新たな利用法を見出す可能性も高いでしょう。
気になる駅弁を見つけに行こう
全国各地の駅弁を自由に見られる「えきべん3Dミュージアム」は、こちらからアクセスできます。お住まいの地域の駅弁はもちろん、さまざまな駅弁を見て回って、気に入った駅弁を見つけるのも楽しいかもしれません。
旅行前の駅弁チェックにも、ぜひ活用してください。