VR医療トレーニングの開発・提供を行うアメリカのOsso VRが、Apple Vision Pro向けのトレーニングアプリをリリースしました。最新デバイスを用いたコンテンツでは、コントローラーを使用しないで、2つの整形外科手術トレーニングが可能です。

VR医療トレーニング開発のOsso VR

Osso VRは、2016年にアメリカの小児整形外科医らが設立した企業です。医療に関するVRトレーニングを提供しており、その分野は複数にわたります。40カ国以上で採用されるVRトレーニングは、世界各地の医療技術向上に貢献しています。

また、2020年にシリーズAで1400万ドル、2021年にシリーズBで2700万ドル、2022年にシリーズCで6600万ドルと3度の資金調達も行っており、トレーニングツールへのアクセス拡大や、コンテンツの拡張にも積極的です。

「Osso Health」をリリース

2024年4月15日にリリースされた「Osso Health」は、Apple Vision Pro向けのトレーニングアプリです。コントローラーを用いず、手や視線、音声入力で操作する「Osso Health」は、Apple Vision Proの性能を最大限に活用し、よりシームレスなトレーニングを実現できます。

2つの整形外科手術トレーニングが可能

「Osso Health」では、カルパルトンネル解放や全膝関節置換などの、2つの整形外科手術向けトレーニングが行えます。カルパルトンネル解放は、手首の神経圧迫を解消する手術で、全膝関節置換は、膝関節の損傷部分を人工関節に置き換える手術です。

ユーザーは手術の各ステップをデバイスを使って確認し、実践で生きるトレーニングにも取り組めます。現実世界と仮想世界の融合による新技術は、医療現場で働くスタッフや、その職業を目指す学生達に、効率的な学習の提供が可能です。

新デバイスでより現場で生きるトレーニングを

「Osso Health」に限らず、Apple Vision Pro向けの医療関連のサービスの開発は増加傾向にあります。新たなデバイスの技術を活用した、医療現場のさらなる技術向上に期待したいですね。