石川県加賀市は、新たな起業家支援プロジェクトの開始を発表しました。メタバース空間に構築された「加賀市web3課」では、どのようなサービスを受けられるのでしょうか。
3月に開業ワンストップセンターを開設した加賀市
2024年3月、加賀市は外国人を含む開業促進のために、法人設立などの申請をオンラインで実施できるワンストップセンターを開設しました。設置主体には内閣府・法務省・国税庁・厚生労働省が参入しており、加賀市の施策と併せ、開業に向けた相談から書類チェック、申請までのサポートを受けられます。
5月にはメタバースに「加賀市web3課」も
その後、5月にはNFTとメタバースを活用したweb3連携サービスである、「加賀市web3課」をメタバースに立ち上げました。起業家支援プロジェクトの新たな試みとして開かれた空間では、仮想空間でのリモートによる開業相談が受けられます。
加賀市は、令和6年能登半島地震の二次避難所として、避難者の受け入れ人数が最大規模となっています。そこで、市内だけでなく石川県全域における後方支援拠点としても、デジタル復興イノベーションの創出を目指します。
窓口一本化のメリット
通常、開業のためには自治体への届け出や、税務署、法務局、公証役場、公共職業安定所など、さまざまな場所に足を運んで申請を行わなければいけません。しかし、加賀市では国からの特例措置とオンラインの活用により、窓口の一本化を実現します。
web上での申請は、自宅にいながら進められるため、開業に向けた準備時間を大幅に削減できるのがメリットです。開業までの諸々の手続きをスムーズに行うことができ、日々の業務に忙しい人も、開業への道を開きやすくなります。
メタバース・オンラインの活用に注目
2024年度は、北陸先端科学技術大学院大学と金沢大学を主幹機関とするTech Startup HOKURIKUがJSTのスタートアップ・エコシステム共創プログラムに採択され、北陸地域にスタートアップエコシステムの気運が高まっています。加賀市は国の特例措置により、北陸のスタートアップ企業に対する支援環境が整っているといえるでしょう。
加賀市、そして石川県を中心に、北陸地域の新たな企業に注目していきたいですね。
メタバース、そしてオンラインの活用はさまざまなシーンで広がっています。今後もメタバースニュースでは、さまざまな活用事例をご紹介していきます。