不登校児童・生徒向けに、オンラインを活用したサービスは増加傾向にあります。株式会社NoSchool(東京都文京区)は、不登校のためのオンラインフリースクール「マナリンク小中等部」を開校しました。
近年深刻化する不登校児童・生徒の増加
不登校児童・生徒の数は年々増加しており、2023年の小中学校における不登校者数は、約30万人でした。さまざまな理由で学校に通うのが困難な子どもに向け、文部科学省でも支援のあり方について考え、よりよい方法や支援の拡大が検討されています。
オンラインフリースクール「マナリンク小中等部」
インターネットサービスの開発・運営を行う株式会社NoSchoolは、小学生から社会人を対象としたオンライン家庭教師「マナリンク」や、通信制高校「マナリンク高等学院」など、さまざまなサービスを展開しています。
新たにスタートした「マナリンク小中等部」は、「好きな先生と個別指導で学習活動」することに注力した、オンラインフリースクールです。フリースクールのスタイルはさまざまですが、「学校への復帰」を最終目標とするケースも少なくありません。しかし、「マナリンク小中等部」は、学校復帰を目的としないフリースクールで、必要な学習をオンラインで完結したい子どもや保護者に寄り添ったサービスを提供します。
ポイントは、自由に選べる担任制度
「マナリンク小中等部」での指導は、オンライン家庭教師「マナリンク」に在籍する、約600名のなかから選ばれたプロ講師が担当します。ユーザーは担任を自由に選ぶことができ、家庭や子どもが持つ背景を理解した講師による、完全オーダーメイドの個別授業が受けられます。
学習の進度、理解度は、人によって異なります。「マナリンク小中等部」では、過去の学年に遡って学びなおしたり、高校入試の対策を行ったりと、1人ひとりに合わせた学習ペースも実現可能です。
子どもたちの新たな学びの場に注目
全国どこからでも通え、出席認定もとれるオンラインフリースクールは、最近ではメタバースを活用し、児童・生徒とのコミュニケーションをより円滑にするといった工夫も凝らされています。「マナリンク小中等部」も、自分に合った学習環境を求める子どもたちに、新たな学習の場を提供してくれるのではないでしょうか。
今後のサービス活用事例などにも、注目していきましょう。