株式会社ジョリーグッド（東京都中央区）が、株式会社ExaMD（東京都港区）と共同で、新たなヘルスケアプラットフォーム「バーチャルファミリー」の開発を開始しました。医療とゲームを掛け合わせた新たなサービスは、どのような効果をもたらすのでしょうか。

医療VRに取り組むジョリーグッド

2014年創業のジョリーグッドは、エンターテインメント分野でのVRサービス開発・提供を行っており、2021年からは医療分野にも事業を拡大しました。医療業界向けのVRサービス「JOLLYGOOD+」や、精神疾患を対象としたデジタルヘルスVRなどを展開し、医療VRの開拓者としての立ち位置を確立しています。

株式会社ExaMDと「バーチャルファミリー」を開発

ジョリーグッドは2024年5月9日に、株式会社ExaMDとの業務提携を発表しました。同時に、ゲームや生成AIを活用した新たなヘルスケアプラットフォームを共同開発することも明らかにしています。

「バーチャルファミリー」は、「家族とのふれあい」をテーマに、仮想空間で健康管理を行うサービスです。ゲーム上の家族の食事や運動、睡眠などを管理し、音声やテキストでコミュニケーションを取りながら、健康レベルを上げるためのミッションクリアを目指します。

「医療×ゲーム」に期待される効果は？

ゲーム要素を取り入れた医療コンテンツは、無理なく健康な暮らしを実現することに貢献します。食事制限や適度な運動は、意識をしていても自分だけではなかなか実践できないという人が少なくありません。

「ミッションクリア」や「レベルアップ」というゲーム要素があれば、小さな目標を1つずつクリアし、ゴールとなる健康的な生活に移行することが、比較的容易になります。

また、コンテンツ内でコミュニケーションが取れるのも、ユーザーによい効果をもたらします。日本では1人暮らし世帯が増加しており、在宅医療サービスのニーズは、今後さらに高まると予想されています。

このような状況下でも、仮想空間なら自宅に居ながら他者とのコミュニケーションが可能です。1人暮らしの人が抱える不安を和らげながら、一緒にミッションをクリアできる存在は、高齢世帯の健康促進のきっかけになるのではないでしょうか。

新たなコンテンツの続報もチェック！

ジョリーグッドが新たに開発中のコンテンツ「バーチャルファミリー」は、仮想空間でのゲームを通し、リアルな世界での健康もサポートします。今後の情報にも、注目していきましょう。