ダイキン工業株式会社(大阪市)は、株式会社スペースリー(東京都渋谷区)が展開するプラットフォームを利用し、VR教材を導入した「空調講習会」を開始しました。実際に受講した人からは、どのような評価が得られたのでしょうか。
「空調講習会」に課題を抱えていたダイキン工業
ダイキン工業は、販売店の技術力向上サポートのために、営業や技術、工事、サービスなどを学ぶ「空調講習会」を実施しています。しかし、近年は人材不足やコロナ禍の影響で、現場に足を運ぶ機会が少なくなり、「現場で学ぶ」という方法での技術伝承が困難になるという課題を抱えていました。
スペースリーのVR教材を導入
前述の課題解決のために、ダイキン工業は「VRの活用」が有効な手段だと判断しました。そこで、クラウドソフト「スペースリー」を活用したVRコンテンツは、営業・設計担当者向けの「e-Learning 現場調査の基礎」「e-Learning IAQ応用」「アプライド空調基礎講座」という3講座に導入しました。
受講者の評価は…?
現場を疑似体験できるVR教材は、2024年空調講習会の一部で、実際に提供が開始されています。講座受講者のアンケートでは、VR教材を「よい」と評価した従業員が約9割という結果となりました。「現場に行っているような感覚があった」「わかりやすかった」「もっとVR講座が増えるとよい」など、前向きな感想も寄せられています。
今後、ダイキン工業では短時間でより効率的に知識を吸収できる「空調講習会」の実現を目指し、さらにVRコンテンツを増やしていく予定です。また、VRやスペースリーの特性を生かし、海外展開や安全教育などでも、効果的に利用できる方法も模索しています。
今後のVR活用にも期待!
自社の「空調講習会」に、クラウドソフト「スペースリー」を活用したVR教材を導入した、ダイキン工業。「VRコンテンツを簡単に制作できる」スペースリーを活用し、今後もさまざまなVRコンテンツが登場することにも、期待したいですね。
VRによる現場体験や研修などは、需要が高まっています。さまざまな業界での導入事例にも、注目しましょう。