国内最大級のメタバースプラットフォーム「cluster」に、天王寺動物園(大阪市)のバーチャル空間がオープンしました。7月18日に公開されたメタバースでは、リアルな動物園につながる取り組みも行われています。
5月に三社協定を締結した天王寺動物園
2024年5月15日、地方独立行政法人天王寺動物園は、クラスター株式会社(東京都品川区)、近鉄不動産株式会社(大阪市)と、三者協定を締結しました。この協定は、バーチャル空間に天王寺動物園を制作するためのもので、3社はそれぞれの役割を担いながら、協働でメタバース空間の制作・運営を行います。
「バーチャル天王寺動物園」とは
「バーチャル天王寺動物園」は、実在する天王寺動物園をモチーフとした公認のメタバースワールドです。てんしばゲートや園内にあるアフリカ・サバンナゾーンを、バーチャル空間として構築し、岩や水辺を再現した展示スペース、3Dモデルを活用した生態観察コーナー、オリジナル動物クイズなどを空間内に用意します。
単に実際の動物園を再現するだけでなく、天王寺動物園、そしてさまざまな生き物に興味・関心が持てるようなコンテンツにより、子どもから大人までが、楽しみながら動物について学ぶ機会を提供できるのが、「バーチャル天王寺動物園」の魅力です。
リアルとバーチャルをつなぐ取り組みも
メタバースに登場した「バーチャル天王寺動物園」では、コミュニティ機能の充実を図るための取り組みも行われています。ワールド内で、ユーザーは自由に撮影を楽しめますが、この写真を集めてモザイクアートを作成し、展示する参加型のアートギミックは、メタバースに行ってみたいという気持ちを、より高めるでしょう。
また、ワールド内の「TENNOJI Zoo Store」では、アバターが装着できる動物のアクセサリーやアイテムを販売中です。販売に伴う収益は、リアルな天王寺動物園の運営や、動物福祉に役立てるため、クラスター株式会社から天王寺動物園に全額寄付されることが発表されています。
リアルとバーチャルをつなぎ、動物たちの命を守る取り組みにも、ぜひ注目してください。
ワクワク感高まる空間をのぞいてみよう
バーチャル空間ならではのギミックも多数ある「バーチャル天王寺動物園」は、スマホやパソコンからも気軽にアクセスできます。親子で一緒に楽しむのもよいでしょうし、離れた場所にいる親戚・友人などと同時にログインして、思い出を共有するのもおすすめです。
子どもも大人もワクワクするような空間を、体験してみてください。