一般社団法人AR防災(東京都新宿区)は、災害をリアルに体験できるさまざまなコンテンツを開発しています。2024年6月には、より多くの人にコンテンツを知ってもらうために、アプリの無料体験会を定期開催すると発表しました。
無料体験会の定期開催を発表した一般社団法人AR防災
一般社団法人AR防災は、AR技術を活用した防災訓練コンテンツの開発のほか、防災イベントの企画・運営・実施も行っています。災害リスクが高まる昨今は、防災グッズを購入し備える人も増えていますが、訓練のマンネリ化は避けられず、防災を普段から意識し続けるのが難しい状況です。
こうした課題を解決するため、同団体は防災アプリの開発・リリースに注力しており、導入実績は国内で1,000件以上となっています。教育機関や自治体、企業、商業施設など、さまざまな場所で利用されるアプリをより多くの人に知ってもらうため、一般社団法人AR防災は、毎週木曜に無料体験会を定期開催を発表しました。
防災アプリ「Disaster Scope」のメリット
防災アプリ「Disaster Scope」は、AR機能を活用してさまざまな体験ができるコンテンツです。アプリを利用するメリットは、大きく3つあります。
- エンターテインメント性の高さ
- 災害をリアルに感じることで、防災を自分事として捉えられる
- 幅広い年齢の人が体験可能で、運営者の負担も少ない
ARやVRといった技術そのものが持つエンターテインメント性の高さから、防災意識が高くない人にも「体験してみたい」と思わせることが可能です。また、ARを使って職場や学校といった身近な場所で災害体験をすることで、よりリアリティの高い訓練を実施でき、意識向上に貢献します。
ARはスマホやタブレットがあれば体験できるので、大がかりな設備は不要です。従って、運営者の負担を軽減しながら、子どもから高齢者まで幅広い世代の人に体験してもらえます。
「Disaster Scope」で体験できる災害の種類
「Disaster Scope」でできる災害体験には、以下のようなものがあります。
- AR浸水体験
- AR火災体験
- VR地震体験
専用アプリを入れたタブレットやゴーグルを使って、リアルな災害体験を実現します。ARによる体験は、実際の風景にCGを重ねて表示するので、「学校の教室内が腰の高さまで浸水する」といった状況を簡単に作り出せます。
また、VR地震体験は、過去の地震データを元に揺れを再現しており、第三者の視点からその様子を見て、どのような行動を取るのが適切かを考えるきっかけになるでしょう。
体験申し込みは専用フォームから!
万一の災害に備えた訓練をよりリアルに行える防災アプリ「Disaster Scope」が、無料で体験できる体験会は、毎週木曜に一般社団法人AR防災事務所で開催されます。また、Zoomによるオンライン開催も行っているので、遠方の人も参加可能です。
対象は、地域や企業の防災担当者、教育・メディア関係者です。参加には事前申込が必要ですので、詳しくは一般社団法人AR防災のホームページをご確認ください。