一般社団法人伝統文化創造推進機構、メタバースを活用した新支援サービスを開始

一般社団法人伝統文化創造推進機構（東京都品川区）が、メタバースを活用した伝統産業事業者向けの新支援サービスの提供をスタートしました。伝統産業に最新技術を用いる目的は、大きく2つです。

一般社団法人伝統文化創造推進機構とは

一般社団法人伝統文化創造推進機構は、伝統芸能や伝統産業の普及・振興を目指し、最新技術や文化とのコラボレーションを推進する団体です。公的文化事業を中心に、文化芸能団体の支援も行っています。

今回の支援サービスは、伝統産業に従事する組織・個人の経営や資金調達、海外展開などを支援する伝創研（東京都小平市）とともに提供します。

メタバースを活用した、伝統産業社向けの支援サービスの目的の1つは、経営のモダナイゼーションです。伝統産業の経営・運営は、これまでアナログ手法を用いる傾向にありました。しかし、これからの時代、持続可能な経営・運営を実現するには、ITやDXの導入が欠かせません。

そこで、一般社団法人伝統文化創造推進機構と伝創研は、これまでのサポート経験を生かし、限られた予算でのIT化・DX化をサポートします。

支援サービスの2つ目の目的は、海外向けサポートの強化です。日本の伝統文化のなかには、質の高さや歴史の長さなどから、唯一の価値を世界から評価されているものも多くあります。

しかし、海外の人の興味・関心が高まる一方で、外国人向けの提供物の開発は多くの伝統産業で進んでいないため、インバウンド需要にも対応できるサービスが求められます。

そこで、インバウンド対策や海外進出に向け、適切な予算のなかで、多言語対応や企画内容、対応人員の見直しなどの支援を実施します。

国内の歴史的な建造物や文化をデジタルで残す動きは以前からありますが、今回ご紹介した新サービスによって、予算面の不安を抱える組織・個人も、これまでにない伝統産業・文化の発信が可能となります。新たなメタバースの登場を、楽しみに待ちましょう。