動物とのふれあいは、人に癒しや安心感を与える効果が期待できますが、ペットを飼えない環境に置かれた人は、こうした体験ができません。レメディ・アンド・カンパニー株式会社(東京都千代田区)は、ペットで癒しを提供する「いつでもワンちゃん」を介護施設向けにリリースしました。
介護施設向けアプリ「いつでもワンちゃん」
「いつでもワンちゃん」は、ヘッドセットを使って、バーチャルペットとのふれあいを体験できるアプリです。バーチャルな動物とのふれあいは、リアルな動物とは違い安全性が高くなっています。
「いつでもワンちゃん」は、高齢者が利用することで、アニマルセラピーに期待できる健康や認知機能の維持改善に貢献します。
3つの犬種を用意
ヘッドセットを装着すると、目の前にかわいらしいペットが現われます。犬種は、ラブラドール・レトリーバー、柴犬、ポメラニアンから選択可能です。「大型犬が好き」「小型犬を飼っていた」など、好みや過去の経験から異なる犬種を選べるのも、「いつでもワンちゃん」の魅力です。
「いつでもワンちゃん」の効果やメリット
「いつでもワンちゃん」は、ヘッドセットのカメラを使用することで、装着時にも周囲が見えるよう設計されています。また、リアルな動物ではないので、アレルギーや衛生面の不安もありません。安全性が高く、導入しやすいのは「いつでもワンちゃん」のメリットだといえます。
また、開発元のレメディ・アンド・カンパニーによると、使用した人には「実際のアニマルセラピーと同等の効果が見られた」といいます。さまざまな高齢者施設で、ハンドサインや言葉に反応するかわいらしいワンちゃんが、高齢者の孤独感を解消し、癒しを与えてくれることにも期待したいですね。
一般利用向けのリリースは・・・?
バーチャルペットとのふれあいを体験できる「いつでもワンちゃん」は、高齢者施設向けのサービスで、2024年8月現在、個人利用も施設入居者に限定されています。施設に入居していない高齢者をはじめとした、一般向けのリリースはあるのでしょうか。今後の情報にも注目しましょう。