「メタバースショッピング」というと、ファッションや食品などを連想する人も少なくありませんが、幅広いアイテムの購入体験ができます。今回も、メタバースショッピングの事例を紹介します。
メタバースを活用したショッピング例①カンジュクファーム
山梨県で果物の生産・販売を行うカンジュクファームは、3D仮想空間「ガイアタウン」内に、独自のメタバースを構築しています。メタバース内では実店舗同様、果物の購入が可能です。
カンジュクファームは、自社の果物をさまざまな地域の人に楽しんでもらうことはもちろん、アバター同士のコミュニケーションを通して、フルーツ大国として知られる山梨の魅力を消費者に伝えていくことも、目的としています。
②日産自動車
日産自動車は、自社が開発する軽電気自動車「日産サクラ」の発表・試乗会をメタバースで開催しました。試乗会には日本の四季を感じられるドライブコースが利用され、メタバースならではの美しい景色も堪能しながら、リアルな「サクラ」の試乗体験を実現しました。
通常、試乗には書類手続きや予約などが必要ですが、メタバースなら不要です。体験者はより気軽に、気になる自動車の設備や走行感を知ることができます。
③東急不動産
不動産業界でも、メタバースを活用するケースは増えています。東急不動産は、自社の提供するマンションのいくつかを「VRモデルルーム」として公開中です。
従来のモデルルームは、1人でしか体験できませんでしたが、東急不動産はVRソリューション「キネトスケイプ」を利用することで、複数人の同時視聴を可能としました。家族でコミュニケーションを取りながらVRモデルルームを見て回れば、よりリアルで楽しい内見を体験できます。
東急不動産は、今後も若い世代をターゲットとした物件を中心に、VRモデルルームをさまざまな物件に活用していく方針です。
さまざまなショッピングをメタバースで
気軽にリアルな買い物体験ができるメタバースショッピングは、幅広い商品に利用されています。日々の買い物はもちろん、自動車や不動産といった大きな買い物にも、メタバースを活用してみてはいかがでしょうか。