学習塾がメタバースを活用すると、3つのメリットで子どもたちの学びの幅がより広がることがわかりました。今回も前回に引き続き、学習塾でのメタバース活用事例を見てみましょう。
学習塾のメタバースは大きく2タイプ
「メタバース」と聞くと、立体的でリアルな空間をイメージするかもしれませんが、学習塾では2Dのメタバースを導入するケースもあります。2Dメタバースは、画面上でアバターを操作するものです。3Dのような没入感はありませんが、手持ちのスマホやタブレット、パソコンなどからアクセスしやすく、通信環境にも依存しないのが特徴です。
一方の3Dメタバースは、没入感の高い空間でアバターを操作します。2D以上のリアリティで、目の前に広がる空間をより堪能できますが、専用機器が必要なケースも多く、通信環境によっては、アクセスが難しくなることもあります。
学習塾のメタバース活用事例①サイバーフェリックス
2Dメタバースで学べる「サイバーフェリックス」は、英会話の学習塾です。メタバースで英語脳を鍛える「メタバース英会話」を提供しており、フォートナイトやマインクラフトといった人気メタバースで、ゲーム感覚で英会話を習得できます。
必要なのは、Zoomができるパソコンと、switchなどのゲーム機器です。「仮想空間」「ゲーム」といった要素で、子どもも積極的に学べる環境を提供します。
②NPO法人ROJE
NPO法人ROJEは、ギフテッドの子どもたち向けの居場所を、メタバースて提供しています。ギフテッドとは、学業や特定の分野において、平均よりも高い能力を持つ子どもを指します。
メタバース空間「できる~む」では、大学生のスタッフが子どもたちのロールモデルとなり、子どもたちは雑談やゲームを通してコミュニケーションを取ります。アバターを使って自分が好きなことを語ったり、ゲームで親交を深めたりするなかで、心安まる居場所に、信頼できる仲間が作れるのも、「できる~む」の魅力です。
さまざまな学習系メタバースに触れてみよう
学習塾といっても、学びのジャンルや対象者はさまざまです。どのような居場所を求めているか、学びたいことは何かなどを明確にすれば、自分に合ったメタバースが見つかるのではないでしょうか。気になるメタバースがあれば、ぜひ利用してみてください。