メタバースを活用した学びを実施する教育機関は？事例を紹介ｰ2ｰ

今回も、前回に引き続きメタバースを活用する教育機関の事例を紹介します。よりよい学びを実現する教育機関について知り、子どもの将来の選択肢を広げましょう。

メタバースを活用する教育機関①角川ドワンゴ学園

通信制高校として知られる角川ドワンゴ学園では、2021年からVRを使った授業を実施しています。生徒たちが仮想空間の高い没入感のなかで学習できるよう、学校からはVRヘッドセットが配布され、同校で販売されている教材の大半も、VR対応のものです。

3Dの教材に触れるなかで、生徒達は紙の教科書では得られないさまざまな知識を吸収します。また、空間内に複数の生徒のアバターが集まって授業を受けることで、リアルに近い学生生活を送り、青春時代の思い出ができるのもメリットだといえます。

社会人向けのWebデザイナースクール「J CLASS ACADEMY」でも、メタバースに構築したキャンパスでの学びが可能です。現実の都市を再現したようなメタバースキャンパスは「GAIA TOWN（ガイアタウン）」と呼ばれ、受講者はアバターを介して講師や仲間、メンターと交流できます。

リアルタイムの音声会話やテキストチャットを活用し、雑談はもちろん、学習時に生じた疑問点をお互いに相談・解決する姿も多く見られます。

VRやARを活用した教育ソリューションを提供するVictoryXRは、Meta社と提携し、「メタバーシティ」と呼ばれる大学を、メタバース上に複数設立しています。生徒はVRヘッドセットを使用し、リモートでリアルな講義が受けられます。

没入感の高い学習環境での学びは、特に、生物や化学、歴史などに役立ちます。現実に近い体験を仮想空間ですることで、学習体験向上や、効率的な知識の吸収が可能です。

メタバースにはさまざまな教育機関の学びの場が設置されており、幅広い年代・地域の人が快適に、そして効率的に学べる環境の提供に貢献します。いつでも、どこからでもアクセスできる空間で、さらに魅力的な体験や学びが得られるコンテンツが登場することに期待しましょう。