今回も、前回に引き続き、企業研修へのメタバース活用事例を紹介します。いろいろな事例を知り、メタバースの可能性についてぜひ考えてみてください。
研修への活用事例①STRIVR
STRIVRは、VRを使ったさまざまな研修が行えるプラットフォームです。同社はVRのメリットを生かし、日常業務から緊急時の対応まで、幅広い状況を再現した研修を提供しています。
また、研修によって集まったデータを分析し、学習効率を高められるのも、STRIVRの研修の特徴です。後述するウォルマートをはじめ、多くの企業がSTRIVRを導入した研修で、成果をあげています。
②ウォルマート
世界各地でスーパーマーケットを展開するウォルマートは、STRIVRによる接客トレーニングを実施しています。従業員はVRゴーグルを装着し、多くの顧客が訪れる販売イベントなどを体験しながら、接客トレーニングを行います。
従来の研修では、イベント時のような混雑を再現するのは難しく、研修の内容が生かせないことも少なくありませんでした。しかし、こうした状況もVRなら簡単に再現でき、実際にイベント営業日に接客しているような体験を通し、混雑時にも冷静かつ正しく接客できるスキルが身につきます。
③大林組
大林組では、VRメタバースを活用し、建設現場の玉掛け作業の研修を行っています。導入したコンテンツは、建設業界初となる、バーチャル空間での共同作業が可能です。また、すべてのユーザーの行動を保存し、再現ができるのも特徴だといえます。
建設業界には、高齢化による課題が多くあります。メタバースの活用は、現場研修で生じるリスク回避、費用削減を実現し、より効果的な学びの提供が可能です。
幅広い業種へのメタバース活用に期待!
スーパーマーケットや建設業、航空関連の会社など、メタバースを研修に導入する事例は幅広くあります。今後もより多くの業種、企業がメタバース研修を導入し、学習効率をアップさせながら、現場で生きる学びを得られることに期待しましょう。