メタバースの活用によって、就活のスタイルも徐々に変わりつつあります。就活にメタバースを利用すると、どのようなメリットが得られるのでしょうか。今回は、企業側・求職者側、それぞれのメリットを紹介します。
メタバースは就活にどのように利用されている?
就活におけるメタバースの利用方法は、大きく3つです。
- 採用イベント開催
- 面接・面談
- 実務形式の選考
企業説明会や就活フェアといった採用イベントは、リアル会場で実施すると参加できる求職者が限られます。しかし、メタバースを会場にすれば、多くの人が採用イベントに参加できます。また、企業もZoomなどによるオンライン開催と比べて、企業の魅力をアピールする方法が広がります。
個人・グループの面接や面談も、メタバースで実施可能です。求職者は面接に行くための時間や費用といった負担を軽減でき、企業はより多くの候補者のなかから、優秀な人材を発掘できます。
また、短期のインターンシップや、グループディスカッションといった実務形式の選考も、内容によってはメタバースを会場として行えます。業種・職種によっては、メタバースならではの課題も提示できるでしょう。
メタバースを就活に活用する、企業側のメリット
メタバースを就活に利用することで、企業側は以下のようなメリットを得られます。
- 候補者数の増加、理解の促進
- 企業のイメージアップ
- コスト削減
オフィスや就活フェアでの説明会だけでは、求職者が限られますが、オンラインなら全国からより多くの人が参加できるので、候補者が増加します。また、アバターを使って企業担当者と候補者が交流するなかで、その人をより深く理解できるのも、メリットの1つです。
メタバースではさまざまな空間を構築できるので、企業の魅力を前面に押し出した、個性的なブースを作ることも可能です。求職者に自社のよさをアピールし、企業のイメージアップが成功すれば、より多くの人が面接を希望することにもつながります。
メタバースを活用すれば、現地での採用活動よりも短時間で、求職者について理解できるので、選考フローを短縮できる可能性も高いです。また、会場設置や就活フェア参加にかかるコストを削減できるのも、利点だといえるでしょう。
メタバースを就活に活用する、求職者側のメリット
企業側だけでなく、求職者にもメタバース就活によるメリットはあります。
- 時間・お金の負担軽減
- 円滑なコミュニケーションの実現
- 企業の魅力を短時間で実感できる
- 就活を「楽しいもの」と捉えられる
メタバースを使った就職説明会は、自宅などから参加できるので、移動のための時間や交通費がかかりません。また、担当者とはアバターを介してやりとりをするので、心理的ハードルが下がり、円滑なコミュニケーションで自分の長所をアピールしやすくなります。
メタバースに設置された会場やブースには、企業がさまざまな工夫を凝(こ)らしているケースも多いです。求職者は各企業が大切にしていることや雰囲気を直感的に理解でき、短時間で気になる企業を見つけることもできます。
リアルな就活は、スーツを着て説明会に行って、企業の担当者によい印象を与えられるようなコミュニケーションを意識するなど、「大変なもの」だという印象も強いです。しかし、メタバースを使った就活は、リアルな就活よりもラフです。魅力的なコンテンツを通した体験で、楽しみながら働き先を探せるのもメリットでしょう。
メタバースでよりよい就活を実現!
メタバースを使った就活は、企業にも求職者にもさまざまなメリットをもたらします。企業はよりよい人材を確保でき、求職者は自分に合った就職先が見つかる可能性がより高まるメタバース就活が、さらに普及していくとよいですね。