今回も前回に引き続き、就活へのメタバース活用事例を紹介します。各企業がどのように最新技術を就活に利用しているかを知ると、これまで見えなかった企業の魅力も発見できるかもしれません。
就活へのメタバース活用事例①マイクロソフト
マイクロソフト社は、採用プロセスにメタバースゲーム「マインクラフト」を導入しています。求職者はゲーム内で提示された課題をクリアするため、グループで協力して取り組みます。メタバースを使った選考では、問題解決能力や、チームビルディング力の判断が可能です。
求職者は、ゲーム内でチャットを使ってコミュニケーションを取ります。アバターによる会話で心理的ハードルが下がるため、企業が1人ひとりの能力や素性を理解するのにも役立ちます。
②三菱UFJ信託銀行
三菱UFJ信託銀行は、メタバースを使った新卒採用イベントや、企業研究セミナーなどを開催しています。過去にclusterで実施された採用イベントのために構築された空間には、三菱UFJ信託銀行の大会議室が再現されており、オフィス見学も可能としました。イベントでは会社紹介やトークセッションのほか、内定者との座談会も実施されました。
また、2024年6月にはANA NEOが提供するメタバースプラットフォーム「ANA GranWhale」で、企業研究セミナーも実施するなど、就職関連のメタバース活用に積極的です。
③ビヨンド
Web関連の事業を展開するビヨンドは、2024年度新卒採用面接を、メタバースで実施しました。就活生は、名前や年齢、学歴、性別などの個人情報を明かさずに参加でき、学歴や容姿などではなく、内面や経験を重視した面接を実現できます。
ビヨンドはメタバースによる選考により、さまざまなフィルターに左右されずに自社に合った人材を確保することだけでなく、先端技術に高い関心を持った就活生との出会いにも期待していると、明かしていました。
多様な働き方も実現するメタバースを、就活にも
メタバースは企業内で、研修やテレワークなどにも活用されています。就活にもメタバースがさらに導入されれば、従来とは異なる観点での採用を実現できる企業が増加するのではないでしょうか。
就活関連のメタバース活用にも、注目していきましょう。