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戦争遺跡を3Dモデルに。中日新聞社がVRChatにワールドを制作

株式会社中日新聞社(名古屋市)が、戦争遺跡の3Dモデルを展示する空間を、VRChatに公開しました。「語り続ける戦争遺跡」では、どのような体験ができるのでしょうか。

終戦企画「語り続ける戦争遺跡」

中日新聞社による終戦企画「語り続ける戦争遺跡」は、現地でスキャンした戦争遺跡の3Dモデルを展示する、VRChatワールドです。展示のほか、戦争遺跡に関する解説を、動画とテキストで行っています。

中日新聞社は、「全国各地にあるさまざまな戦争遺跡と静かに向き合うことが、平和について考える機会になってほしい」と、コメントしています。

どのような展示が見られる?

VRChatワールド「語り続ける戦争遺跡」では、以下のような戦争遺跡の3Dモデルを見ることができます。

  • 伊良湖射場
  • 岐阜空襲の焼夷弾
  • 戦災樹木のイチョウ など

白を基調とした現代的な建物は、博物館や美術館を連想させます。エントランスには、各展示室へとつながる通路があり、頭上には白い雲と青空が広がっています。

大型建造物の追加展示も

中日新聞社は、2022・2023年に、「語り続ける戦争遺跡」と題し、中部地方各地の戦争遺跡を取材しました。終戦から80年近くが経過した現在、戦争体験者の減少だけでなく、戦争遺跡の風化も、「戦争を語り継ぐ」ことへの大きな課題の1つです。

そこで、同社ではカメラやスマートフォンを利用し、戦争遺跡を3Dスキャンする取り組みを実施しています。これまで、中日新聞Webなどで公開してきた3Dモデルに加え、VRChartワールドでは、ファイルサイズの問題で展示ができなかった大型建造物も追加し、展示の充実を図りました。

メタバースで「戦争と平和」を考えよう

中部地方各地の、さまざまな戦争遺跡の3Dモデルを展示するVRChatワールド・終戦企画「語り続ける戦争遺跡」は、戦争と平和について改めて考える機会を提供する空間です。テキストや動画による解説にも目を向け、過去に実際に起こった戦争と向き合い、未来の平和を願ってみてはいかがでしょうか。

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