XR作品に特化した国際映画祭「Beyond the Frame Festival」が、今年も開催されます。最先端の技術を駆使した世界中の作品から、約20作品がノミネートされています。
「Beyond the Frame Festival」とは
「Beyond the Frame Festival」は、日本で唯一の、XRに特化した国際映画祭です。昨今は世界の歴史ある国際映画祭でも、XR部門を設ける動きが進んでいますが、日本ではXR作品の発表・鑑賞の機会が少ないのが課題として挙げられています。
株式会社CinemaLeap(東京都品川区)が主催する「Beyond the Frame Festival」は、優秀なクリエイターやプロダクションの可能性を開き、世界中の素晴らしいXR作品や先端技術に触れられるイベントです。第5回となる今回は、2024年10月25日から27日まで、東京都新宿区の「NEUU」で行われます。
2024年のコンセプト
「Beyond the Frame Festival 2024」のコンセプトは、「Dawn of New XR – あたらしいXRの夜明け」です。XRやメタバースなどは、コロナ禍を機に一定の人たちのなかでブームが加速し、さまざまな技術や表現が生み出されました。しかし、実装や認知はまだまだ広がっておらず、XRの幅広い活用には程遠いのが実情です。
そこで、「Beyond the Frame Festival 2024」ではXRの夜明けを迎えるような魅力的な作品を紹介し、過渡期であるタイミングを乗り越え、多くの人が希望を共有し合えるような時間を提供します。
さまざまな作品がノミネート!
国内はもちろん、世界中の優秀なXR作品を紹介する「Beyond the Frame Festival 2024」にノミネートされたのは、約20作品です。第81回ベネチア国際映画祭のXR部門で、グランプリを獲得した「ITO MEIKYU」のほか、以下のような作品を体験できます※()内は制作国。
- Behind the Dish(アメリカ)
- Over The Rainbow(台湾)
- The Reflected City(台湾)
- Fresh Memories: The Look(チェコ)
- Sorella’s Story(オーストラリア)
- Reimagined Volume II: Mahal(アメリカ)
- Immersive Criminology Episode 1: LOST(台湾)
- Midnight Story(イギリス)
- JFK Memento(フランス)
- Fukushima – The Home That Once Was(フィンランド)
- Samul(韓国)
- 耳に棲むもの(日本)
- The Imaginary Friend(オランダ)
- Darkening(チェコ)
- GAUDI, The Atelier Of The Divine(フランス)
- Ink & Fire(ブラジル)
- Kabaret(ノルウェー)
- Wonder of Life(台湾)
- Kristine Is Not Well(アメリカ)
- Ed n’Ocean Augmented(フランス)
- Flow(フランス、オランダ)
また、以下の作品が「特別上映」として公開されます。
- ロマンスカー(日本)
- Sen(日本)
- 周波数(日本)
- Eggscape(アルゼンチン)
最新技術がもたらす魅力的な体験に期待
最新技術を駆使して作られた、さまざまなXR作品を体験できる「Beyond the Frame Festival 2024」は、間もなく開催です。気になる人はチケットを購入し、会場へ足を運んでみてはいかがでしょうか。