さまざまな方法により、「新たな葬儀の形」の確立を目指す、アルファクラブ武蔵野株式会社(さいたま市)が、メタバース霊園をオープンしました。無料で利用できるメタバースでは、離れた場所に住む人たちとともに、故人を偲ぶことができます。
9月よりサービスを開始した「風の霊」
アルファクラブ武蔵野が、創業70年に向けた事業計画「VISION70」の1つとして掲げていた「メタバース霊園」については、過去にメタバースニュースでもご紹介しました。2023年1月から開発を進めており、2024年9月11日にサービスを開始しました。
「風の霊」は、いつでも、どこからでも故人を偲べるメタバース霊園です。パソコンやスマホなどからアクセスし、アバターを介した供養が可能です。
サービスの特徴
「風の霊」は、公式サイトからログインし、マイルームを作って利用できます。サービスの特徴は、以下の通りです。
- 無料で登録・使用できる
- 6種類のアバターから好きなものを選択し、霊園内を自由に動き回れる
- 霊園内の風景が、季節によって変化する
- 音声通話やテキストチャットで、マイルーム内のユーザーと交流できる
- マイルームに写真や動画などのデジタルデータが飾れる
登録・使用は無料で、気軽にマイルームを作成できますが、今後、一部のサービスを有料で提供する予定です。
どのような活用ができる?
故人との思い出あふれる空間が作れるメタバースは、以下のようなシーンで活用できます。
- 葬儀
- お墓参り
- お別れ会
- 年忌法要
- 終活
- ペット供養 など
昨今は家族葬のような小規模な葬儀を選択するケースも多く、生前親しかった方の葬儀に参列できないこともありますが、メタバース霊園の活用で「リアルな葬儀は近親者のみ、その他の人向けの葬儀はメタバースで」という、新たなスタイルを確立できます。
また、「お墓が遠方でなかなかお参りに行けない」という場合も、「風の霊」に作ったマイルームで、故人を思う時間が作れます。さらに、葬儀とは別のお別れ会、年忌法要など、故人にまつわるさまざまな催しにも活用が可能です。
体験ワールドもチェックしてみよう
メタバース霊園「風の霊」では、生前の思い出を飾ったマイルームで、訪れた人とのコミュニケーションを取りながら故人の供養ができます。公式サイトでは、実際のメタバースをテストプレイできる「体験ワールド」も公開中ですので、サービスを利用してみたい人は、一度体験してみるとよいでしょう。