株式会社千里商事(大阪府吹田市)と株式会社Meta Heroes(大阪市)が提携し、地域密着型の防災メタバースを制作することを発表しました。災害をよりリアルに疑似体験できるコンテンツは、フォートナイトでリリース予定です。
防災シミュレーションゲーム制作を発表した2社
千里商事は、大阪府吹田市で主に賃貸マンションの仲介を行う、不動産会社です。設立以来、千里ニュータウンを中心に、ファミリー向けのテナント複合マンションを中心にさまざまな物件を取り扱っており、地域社会に貢献しています。
そんな千里商事とともに、新たなメタバースを制作するMeta Heroesは、XRやAIの活用で、社会課題解決を行う企業です。Robloxやマインクラフトといった人気のプラットフォームを活用したメタバース制作などで、教育や医療、防災、環境問題など、幅広い分野で社会への貢献を目指しています。
開発を決めた理由は?
吹田市のある北摂エリアは大阪府北部のことです。大阪平野を南北に縦断する上町断層の影響が懸念される地域です。地震が発生した場合、北摂地域では強い揺れやライフラインの寸断が予想されており、地域住民の防災意識を高めることや、未然に対策を建てることが求められています。
千里商事はXR技術を活用したコンテンツ開発を行うMeta Heroと提携し、若年層に人気の高いプラットフォームで、災害発生時のシナリオを体験できる教育ツールをリリースすることを決めました。
フォートナイトでのリリースを予定
防災シミュレーションゲームは、フォートナイトでリリースされます。フォートナイトの活用により、ゲームを通じて防災意識を高められることはもちろん、子どもを含め、より多くの人が気軽にアクセスできる環境の実現が可能です。
家庭内での「防災」の重要性を伝えるシミュレーションゲームは、よりリアルな災害体験を通して、地域住民が安心して暮らせる環境づくりに貢献します。ゲームのロビー背景には、千里中央の街並みを再現する予定で、地域の魅力を世界に発信するとともに、住民の「当事者意識」を高めます。
万一に役立つコンテンツの登場なるか
フォートナイトでリリース予定の防災シミュレーションゲームでは、災害発生時を想定した、複数のシナリオをゲーム感覚で体験できます。子どもや20代、30代の人たちが防災に興味・関心を持ち、家庭で話し合いながらさまざまな「備え」へと行動を移すきっかけになるのでしょうか。
リリースに向けた今後の情報にも、注目していきましょう。