世界最小のトラッカーが、国内で販売を開始しました。高性能な「Antilatency Tracker」は、幅広い分野で活用可能です。
重さわずか12gの「Antilatency Tracker」
「Antilatency Tracker」は、ロシアのスタートアップ・Antilatency社が開発・販売するトラッカーです。同社はXRやモーションキャプチャ、ドローン、バーチャルプロダクションなど、さまざまな分野で活用できる、インサイドアウトトラッキングシステムを開発・製造しています。
2024年9月2日より国内での販売を開始した「Antilatency Tracker」は、重さ12g、サイズは16×16×20mmという世界最小サイズながらも、高性能なトラッキングを実現します。
トラッカーの特徴
「Antilatency Tracker」は、光学方式と慣性方式を組み合わせ、秒間最大2,000回の追跡と、2ミリ秒という低遅延を実現するトラッカーです。小さく軽量で装着しやすいだけでなく、精度の高い位置トラッキングで、マルチプレイヤー型VRゲームなどにも対応します。
また、さまざまなアタッチメントの使用により、スケールや形状の制限を受けないのも「Antilatency」のシステムの特徴です。大規模な設備や、複数ユーザーの同時利用などにも柔軟に対応し、ビジネスにおける活用をさらに促進します。
製品ラインナップ
国内で販売中の製品は、以下のようなラインナップとなっています。
- Antilatency スターターキット:Tracker、UR Socket、Tag、Floor Mat kitのセット
- Antilatency Tracker(Alt):世界最小の6DoFトラッカー
- Antilatency UR Socket:送受信に対応したユニバーサルソケット。パソコンへの接続、無線送信モジュールとして機能する
- Antilatency Tag:小型バッテリー内蔵の無線モジュール。1時間の稼働が可能
- Antilatency Floor Mat kit:簡単に設置できる薄型アクティブIRマーカーバー、専用フロアマットのセット
- Antilatency Truss Kit:トラス装着型アクティブIRマーカーバー。バーチャルプロダクションなどのスタジオ利用に適している
- Antilatency Ceiling Set:シーリング型アクティブIRマーカーモジュール。システム天井などに埋め込む際に利用可能
高精度なトラッカーを使ってみよう
世界最小トラッカー「Antilatency Tracker」は、XRやメタバースでの利用だけでなく、モーションキャプチャやバーチャルプロダクションなど、幅広く活用されることが期待されます。高精度なトラッカーで、バーチャルの可能性がどのように広がっていくのかにも、注目しましょう。