特定非営利活動法人チャイボラ(東京都豊島区)が、メタバースを活用した特別イベントを開催します。リアルとメタバースが連動したイベントでは、孤立空間での育児を余儀なくされる保護者の「支援の輪」の拡大も呼びかけます。
現代の深刻な問題の1つ、”孤育て”
「孤育て」とは、親族の協力が得られず、近所との付き合いもなく孤立した状態で、母親、または父親が子どもを育てる状態を指します。核家族の増加などに伴い、子育て中に孤立や孤独を感じる保護者は増加傾向にあり、現代における問題として深刻視されるケースも少なくありません。
PIAZZA株式会社(東京都中央区)の調査によると、子育て中に孤立や孤独を感じる「孤育て」経験がある人は、女性で74.2%、男性は35.5%でした。孤独を感じる理由で最も多かったのは「子どもと2人きりでいる」という環境で、次いで「大人と話す機会がない」ことがあげられており、頼れる大人がおらず、子どもと自分だけの閉鎖的な世界になってしまうことが、「孤育て」の原因だということがわかります。
「つなげようオレンジリボンin 東京タワー&メタバース 2024」を開催!
チャイボラ主催の「つなげようオレンジリボンin 東京タワー&メタバース 2024」は、リアルとメタバースが連動したイベントです。リアル会場は東京タワーで、メタバース空間との連動によって、若年層や遠方の人など、さまざま人が広く参加できる環境を実現します。
なお、リアル会場でのイベント開催は11月23日ですが、メタバース空間は11月23日から30日まで開放予定です。期間中はイベントで行われた対談の内容やチャイボラの取り組みに関する発表、「孤育て」支援に関する情報などを、好きなタイミングでメタバースに入り、好きなだけ見ることができます。
注目の企画は?
イベント開催に向け、チャイボラではトークショーや子育て応援ライブなど、さまざまな企画内容を計画中です。「孤育て」への支援のほか、イベントでは児童虐待の現状や児童養護施設等の社会的養護の役割に関する周知なども行います。現在決定している注目の企画は、以下の通りです。
- 対談:インスタグラマー・バブリーたまみ氏×チャイボラ代表・大山遥氏
- 対談:「子育てのラジオ『Teacher Teacher』」・秋山仁志氏、福田遼氏×チャイボラメンバー・山内ゆな氏
- 対談:児童養護施設「星美ホーム」副施設長・立入聡氏×チャイボラ代表・大山遥氏
イベント当日に向け、さらに多くの企画が発表されるのも楽しみに待ちましょう。
自宅から気軽に参加しよう
保護者を応援する大型イベント「つなげようオレンジリボンin 東京タワー&メタバース 2024」は、11月23日開催です。近くの人は、ぜひ東京タワーでさまざまな企画に参加してみてください。遠方の人は、対談やライブパフォーマンス、情報収集などに、メタバース空間を活用しましょう。