広島県福山市は、不登校小中学生支援に向け、メタバースを活用したトライアルを開始しました。トライアルには、NIJINアカデミーのメタバースが利用されます。
不登校小中学生向けメタバース「NIJINアカデミー」
株式会社NIJIN(東京都江東区)が運営する「NIJINアカデミー」は、2023年9月に開校したオルタナティブスクールです。「多層的な心理的安全性」「一流教師による対話的な授業」「子ども主体のプロジェクト」をカリキュラムの柱とし、不登校小中学生向けに、メタバースを活用した学びを提供します。
2024年7月現在、全国30以上の都道府県の約130名がNIJINアカデミーで学んでおり、希望する生徒の9割以上が、在籍校の出席認定を獲得しています。
福山市教育委員会と連携
NIJINアカデミーは、広島県福山市教育委員会と連携し、福山市内の不登校小中学生に対し、メタバースを活用した支援のトライアルを行います。自宅にいながら学べるメタバースで、教科教育や子どもたちの「居場所づくり」を実施しながら、活動参加の継続率や支援のニーズ、メタバースの教育効果を検証します。
福山市内のフリースクールからも、活動に参加
NIJINアカデミーは、インターネット環境があればどこからでも参加が可能です。福山市内3カ所にあるフリースクール「かがやき」では、通室する小中学生が、フリースクール内からNIJINアカデミーの活動に参加します。帰宅後も、各家庭からNIJINアカデミーのオンライン授業に参加可能で、フリースクール内での学びに加え、自宅学習やコミュニケーションの促進に貢献します。
福山市教育委員会は、今回のトライアル運用を通じ、フリースクール内での支援員による対面サポートに加え、メタバースでの特別なプログラムへの参加、さらにメタバースに集まる全国の不登校小中学生との交流などを通じて、「福山市内の不登校小中学生が、社会的自立のきっかけをつかんでほしい」と、子どもたちにもたらす効果に期待を寄せています。
トライアルによる教育効果に注目!
アバターを使って全国の不登校小中学生と交流し、ともに学ぶ機会を提供するNIJINアカデミーの事業は、福山市内の子どもたちにどのような影響を与えるのでしょうか。効果検証の結果にも、注目しましょう。